建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2017年3月号〉

【TOPICS】

“札幌市のまちづくり”職員が熱い思いで研究発表

―― 冬季五輪誘致実現へ米国の先進施設調査や白石複合庁舎工事報告

札幌市都市局 平成28年度 建築部技術発表会


 札幌市都市局建築部は1月16日(月)午後、本庁庁舎内で「平成28年度建築部技術発表会」を行った。
 この発表会は建築部の職員が業務を通じて取り組んだ新技術・研究等について発表し、職員相互の情報交流を図るとともに、発表を通じて説明能力・プレゼンテーション能力を養うことを目的に毎年実施している。
 今回は特に、札幌市は2026年北海道・札幌オリンピック・パラリンピック開催を目指し招致活動を進めているが中で、建築保全課大越友惠氏が「平成28年度地方公務員海外派遣プログラム実施報告」として、“2026年北海道・札幌オリンピック・パラリンピック施設整備コンセプト実現に向けた米国における先進事例の調査”と題して米国で開催された冬季五輪の施設・会場と後の利用事例等と現状が報告され、札幌開催に向けた施設・会場のあり方などの提言にも興味あるプレゼンテーションを行った。
 また、2016年9月30日竣工した「白石区複合庁舎建築」における、「建築工事概要」「電気設備概要」「機械設備概要」について建築工事課:小林航・伊藤和貴、電気設備課:立蔵裕也・廣上匡・荻野恭介、機械設備課:奥山甫・逢坂誠の各職員が発表を行った。
 同庁舎の、建設地は地下鉄白石駅、白石バスターミナルに接続し南郷通、環状通の幹線道路に面し交通の利便性に富んだ地域で地下駐輪場を配置した。また、各フロアー構成においても区民にわかりやすく親しめる造りとした。さらに、免震構造を採用し災害時の防災拠点としての機能を備えた安心・安全な庁舎構造となっている。
 また、主な施設として区役所本来業務をはじめ、保健センター、区民センター、絵本図書館、区保育・子育て支援センター(ちあふる)を配置し、施設内にはカフエ、売店、食堂や白石郷土館、イベント広場を設置し区民に親しまれる複合・多目的施設づくりを進めた。
 今回も“札幌市のまちづくり”に向けた報告者の熱い思いが伝わった発表会だった。



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