建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2016年12月号〉

安心・安全で信頼される交通道路ネットワークを整備

―― 16号八王子拡幅、八王子〜瑞穂拡幅と20号八王子南バイパス、日野バイパス(延伸)を重点整備

 国土交通省 関東地方整備局
 相武国道事務所 所長
 乙守 和人

はじめに

 国土交通省関東地方整備局相武国道事務所では、東京都多摩地区(23区外)、神奈川県相模原市、大和市における国道16号及び国道20号の維持管理を行うとともに、慢性的な渋滞解消のためのバイパス及び現道拡幅事業、交通安全及び防災老朽化対策事業、2020年オリンピック・パラリンピックに向けた電線共同溝整備等を行っております。

国道16号における事業

 当事務所では、国道16号の東京都及び神奈川県内の52.9kmを管理しております。現在、拡幅事業を中心に事業を進めております。

〔八王子拡幅事業〕

 八王子市中心部の交通混雑の緩和と歩道空間の確保を目的として、延長約2.7qを4車線化する拡幅事業を行っております。これまでに、約1.7q区間の4車線化が完了し、現在は、残り約1.0kmについて、改良舗装工事及び電線共同溝工事等を行っております。

〔八王子〜瑞穂拡幅事業〕

 八王子市北部から埼玉県・東京都県境までの交通混雑の緩和と中心部の歩道空間の確保を目的として、延長14.6kmの拡幅事業を行っております。これまでに、全線で4車線化が完了しており、現在は、松原地区約1.7kmについて6車線化に向けて、改良舗装工事、橋梁工事等を行っております。

国道20号における事業

国道20号混雑状況

 国道20号は江戸時代から「甲州街道」の通称で呼ばれ、当事務所では、東京都及び神奈川県内の54.1qを管理しております。現在、バイパス事業を中心に事業を進めております。

〔八王子南バイパス事業〕

 八王子市域の交通混雑の緩和と交通安全の確保とともに、圏央道のアクセス道路として、行動範囲の拡大、移動時間の短縮を目的として、延長9.6kmのバイパス事業を行っております。これまでに約2.6qが4車線で開通し、現在は、早期開通に向け、道路設計、用地買収、環境調査、館町地区の改良工事を実施し、館第一トンネル工事を行っております。

〔日野バイパス(延伸)事業〕

 日野市内等の交通混雑の緩和及び交通事故の減少に伴う地域の安全性の向上を目的として、延長3.8kmのバイパス事業を行っております。現在、道路設計、用地調査、環境調査、用地買収、埋蔵文化財の調査を行っております。

ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック関連事業

 2019年ラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向け、国道20号の味の素スタジアム周辺において、地域にふさわしい、道路空間の実現に向け、歩行空間のバリアフリー化や美しい道路景観形成のための道路緑地などの取組を行っております。現在、電線共同溝の整備を行っており、その後、緑化等の景観整備を行っていきます。

安心・安全な道路管理

 国道20号の大垂水峠や相模湖周辺では、大雨により、降り始めからの連続雨量が150mmを超えた場合等、通行規制を行い、道路を利用する方々の安全を確保しております。冬期につきましても、安全の確保を目的として、凍結防止剤の散布及び除雪作業を実施するため、通行規制を行っております。また、管内の国道において、日々の巡回、清掃、除草、剪定、路面の補修等の維持管理を行っております。また、橋梁補修などの老朽化対策、大規模地震発生時における緊急輸送道路の確保を目的として、橋梁耐震補強工事を行っております。

さいごに

 今後も引き続き、地域の皆様と連携を図りながら、災害に強く、安全・安心で地域に信頼される相武国道事務所として、国道16号及び20号の整備・管理を行ってまいります。

木々の剪定状況 除雪の状況



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