建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2016年11月号〉

鍋谷峠道路安全衛生協議会の活動について

 鍋谷峠道路安全衛生協議会 会長、鍋谷峠道路鍋谷峠トンネル(大阪側)工事
 株式会社福田組 監理技術者 中山 紀章

協議会パトロール状況

 鍋谷峠道路安全衛生協議会(以下、「鍋谷峠道路協議会」)は、大阪府和泉市の国道26号を起点として和歌山県北部地域を縦貫し、和歌山県有田市の国道42号に至る幹線道路に位地する国道480号で和歌山県と大阪府の府県間を連絡する道路です。国道480号の府県境をまたぐ鍋谷峠道路(延長4.1km)の区間は、地形条件が厳しく整備に高度な技術を要することから平成28年度開通を目標に、直轄権限代行事業として事業が推進しています。
 鍋谷峠道路協議会は、鍋谷峠トンネルが3,697mと大部分を占め、両坑口は狭隘な施工箇所となっている鍋谷峠道路(延長4.1km)において、発注者と、トンネル工事、舗装工事、通信設備工事、改良工事等を担当する受注者にて組織し、地域の環境保全と事業の無事故無災害を目的として活動しています。
 主な活動としては月1回、鍋谷峠道路協議会を開催し、発注者からの事業全体に必要な連絡調整、受注者からの工程管理を含む連絡調整をおこなうとともに、現場安全パトロールを行い、お互いの現場を点検し意見交換をおこなっています。
 鍋谷峠道路事業と平行して父鬼バイパス(大阪府事業)が推進されており、毎月1回の工程調整会議、毎週1回の詳細工程調整会議を開催し、現場への工事車両台数、施工箇所の調整や問題点の早期解決を図り、早期完成を目指すとともに、輻輳工事における事故・災害防止に努めています。また、地域への貢献を目的に清掃活動を地元の皆様との交流を深められるよう取り組んでいます。
 地域の環境保全については、事業に伴う地域住民への負担を十分に理解したうえで、地域住民とのコミュニケーションを図り、工事車両通行ルートの厳守、制限速度の厳守、交差点等への交通誘導員配置による地元車両優先の徹底等で、地域の環境保全に努めてきました。
 弊社が施工する鍋谷峠トンネル(大阪側)工事は、平成28年6月下旬に貫通し、10月上旬にはトンネル内の作業を完了する予定で進捗していますが、鍋谷峠道路の開通までには、地域住民の協力が必要不可欠です。
 鍋谷峠道路は、地域からの期待が大きく早期開通が望まれているので、地域の皆様とのコミュニケーションを大切にし、開通にむけて残工事の推進に努めてまいりたいと思います。

協議会パトロール状況 清掃状況



HOME