建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2016年10月号〉

【ZOOM UP】

旭川市の北彩都地区計画と調和した都市と緑化の居住景観形成

―― 「安心居住推進方針」に基づく9階建36戸を建設

旭川市道営住宅新築工事(であえーる宮下東団地A)

旭川市道営住宅新築工事(であえーる宮下東団地AB)外観パース1

設計主旨・基本方針

 北海道建設部が建設を進めている旭川市道営住宅「であえーる宮下東団地A」建設地は、旭川市の北彩都地区計画の都心居住地に位置づけされている地区で、駅前からの都市空間と緑化空間を融合させ、ゆるやかに郊外の自然環境へと導く計画としている。
 建設にあたり、計画地西側の市営住宅(9階建)との階層統一を図るとともに、建物の角度をJR高架“丸のライン”に合わせることにより、壁面線の調和が生まれ、都心居住地地区らしい景観形成としている。
 また、南側には、ガーデン整備エリアがあり、緑豊かな地域であることから、団地や周辺住民との交流の場となる広場を配置し、周辺の緑が連続する計画としている。

 これらの基本計画を踏まえ、「北海道公営住宅等安心居住推進方針」に基づき、住宅品質確保のため、安全・安心・自由・簡単・連続・交流・快適の7つの視点の配慮すべき項目を考慮し、敷地のソーニング案や配置を進めた。
 特にこの地区は、旭川市が中心市街地活性化やまちなか居住、子育て世帯型住宅として既に3棟150戸の団地が建設されている。  今回の道営住宅「であえーる宮下東団地」建設により北彩都地区の世代間交流や地域コミュニティをはじめ、JR旭川駅前周辺の賑わい・地域活性化に向けての期待も大きい。

事業計画

 26年度に基本計画、27年度に実施設計策定、新築工事(1期目)として、1工区:1,289.83u(3LDK 9戸)、2工区:1,417.50u(2LDK 18戸)、3工区:1,280.22u(2DK 9戸)、物置、昇降機、オイルタンク室、自転車置場、ゴミ庫。

旭川市道営住宅新築工事(であえーる宮下東団地AB)外観パース2


HOME