建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2016年9月号〉

早期完成を目指して地元の理解と協力を得ながら

 上北天間林道路工事連絡協議会 会長、附田川目東地区道路改良工事
 現場代理人(株式会社柏崎組) 佐藤 賢一

東北町大浦 切土区間 現場状況 七戸川付近 盛土区間 現場状況

 上北天間林道路は、青森市と八戸市をつなぐ「上北自動車道」を構成する高規格道路で平成25年3月に供用した「上北道路」に続く延長7.8qの第二区間であります。
 東北町大浦の上北台地を切土区間として進み、砂土路川、七戸川低地の水田地帯を盛土・橋梁区間として構成されており、現在9つの現場が稼働しています。各工事は道路土工や地盤改良、橋梁や函渠、排水構造物や擁壁など、多彩な内容となっております。
 そうした状況の中、工事施工に伴う連絡調整と情報共有、災害防止等を目的として、上北天間林道路工事連絡協議会を、全受注者に参加いただいて組織しており、発注者側からも監督員及び現場技術員をオブザーバーとして加えた体制にて運営しています。
 主な活動内容は、盛土工事における土砂運搬ルートの点検整備、保安施設・標識類の共有及び運用で、一般道の混雑や路面の損傷を軽減するべく、運搬ルートの分散や事業用地内での工事用道路設置を提案、周辺住民に負担とならないようルールを制定する等して対応しています。また関係機関との協議結果や地域からの要望をふまえ、輪番制での交通整理員の配置や敷鉄板の管理、道路清掃の実施等も協議会で企画しております。
 災害防止の観点では、熱中症予防対策の周知や、現場パトロール結果の報告・検討などを定期的な会合を通じて実施しているところです。
 今後終盤に差し掛かる上北天間林道路は、更なる工事発注が見込まれ、供用開始に向け急ピッチで進捗していきます。震災からの復興道路となる上北自動車道の早期完成を無事故で達成できるよう、また地元の理解と協力を得ながら、地図に残る仕事として誇りを持って工事を推進するべく、連絡協議会一丸となって取り組んでいきたいと考えています。

上北天間林道路工事連絡協議会 実施状況 安全パトロール 実施状況


HOME