建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2016年8月号〉

下館河川事務所 工事安全対策協議会 鎌庭支部の安全活動

 下館河川事務所 安全協議会鎌庭支部
 副支部長 新井土木(株) 新井 聡史

はじめに

着工前
整地完了(解体・埋立)
土砂置換え工
大型土嚢積工
遮水シート張工
 鎌庭支部安全協議会は、鬼怒川で下館河川事務所が管理する区間(約99.6km)のうち鎌庭出張所が管轄する3k〜31.75k区間で施工を行っている企業で構成しており、支部長を鎌庭出張所長が副支部長を施工業者代表して、新井土木(株)が務めており現在22社が会員になっております。
 去年9月の関東・東北豪雨では鬼怒川の堤防が決壊し、常総市では市の全体面積の3分の1に及ぶ地域が浸水するという大変な被害が発生しました。その復旧復興にあたっては、鬼怒川プロジェクトが作られ国土交通省・茨城県・常総市など鬼怒川沿線7市町村が主体となりハード・ソフトが一体となった治水対策を緊急的・集中的に行うことになっています。
 このうち国土交通省は、ハード対策として、再度災害防止に必要な河川整備を行うこととし、直轄事業堤防かさ上げや河道掘削を行う計画で、河川激甚災害特別緊急事業等により平成27年度〜平成32年度までを計画期間として事業を実施すると聞いております。当協議会はこれらの事業を行う企業を中心に構成されております。

協議会活動内容

 協議会工程会議は原則として毎週1回工程会議を鎌庭支部長を中心にして行ております。会議内容は工事の進捗状況・隣接工事との調整などを話し合っています。現在、河川工事は原則6月〜11月まで出水期となっており工程会議には6社が出席している状況です。
 また、10月ぐらいには協議会会員も30社以上になると予想され工程会議も業者数も多くなり困難になると予測されるので支部長と相談し2部制にしようと考えております。また、協議会安全パトロールは原則として月1回下館河川事務所・鎌庭出張所と協力して実施しております。最近では4月に安全パトロールを行いました。
 この時は下館河川事務所銭谷副所長様・鎌庭出張所長様・鎌庭技術係長様・鎌庭出張所現場技術員様・会員18社が参加し現場を巡回致しました。パトロールの講評は各現場毎に行い問題点の指摘だけではなく、良い事例についても指摘し会員間で水平展開するように心懸けております。
 ただ、今後の活動展開については、工程会議同様6月〜11月まで出水期にあたり河川工事ができません。協議会会員の中には激甚災害対策特別緊急事業及び河川維持管理にかかわる企業を除きこの期間は河川の工事を行いません。現状は秋からの工事再開にむけて準備や検討作業を行っている段階です。
 また、協議会をして地域とのコミュニケーションを大切にしています。例えば河川のクリーン作戦・フナの放流・河川高水敷にクリスマスツリー設置などの地元ボランティア活動に積極的に参加し地元住民と積極的に意見を交換しあい良い現場を作りたいと望んでいます。

鎌庭管内安全パトロール

 去年9月の関東・東北豪雨の時には若宮戸地区が越水し当社が若宮戸地区(上流)応急復旧工事を請け負いました。発注者から約3日間で仮堤防を完成させてくれと要望がありました。
 施工現場までの進入路もなく非常に厳しい現場でしたので発注者の協議し下館河川事務所安全協議会の会員の皆様に協力してもらい大型土嚢を1000袋小型土嚢を10000袋不眠不休で製作してもらい現地まで運搬してもらいました。その結果無事工期内に無事完成できました。
 最後とはなりますが今後は鬼怒川緊急対策プロジェクト早期完成に向け忙しく厳しい作業になると思いますが下館河川事務所・鎌庭出張所・地域の皆様のご協力や理解をえながら工事安全対策協議会鎌庭支部一同無事故無災害で無事に工事を終えたいと思っています。


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