建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2016年6月号〉

【ZOOM UP】

衛生管理の充実を図り安心・安全な学校給食を提供

―― 地産地消と食育の充実を推進

北海道倶知安町 学校給食センター

外観完成イメージ

建設の経緯

 倶知安町学校給食センターは町内小学校5校と中学校1校に約1,350食の学校給食を提供している。
 現在の給食センターは昭和45年に建設されて以来、築46年を経過しており、近年は老朽化による部分的な修繕を余儀なくされていた。
 また、学校給食法、学校給食衛生管理基準、大量調理施設衛生管理マニュアル等の法改正により現施設では、求められる衛生管理基準への適合が難しい状況にあることから、これらの問題を解決し、安心・安全でおいしい学校給食の提供を安定的に行うと共に、学校給食における地産地消・地場産物の活用と食育を推進し、温かくておいしい学校給食を提供するため、現在の施設に代えて建替による新たな学校給食センターの建設を実施することとなった。

施設の特徴

 文部科学省の「学校給食衛生管理基準」に基づき「汚染区域」「非汚染区域」及び「その他の区域」に分け、ドライシステムの導入等、徹底した衛生管理施設を計画している。
 施設の動力はオール電化とA重油のベストミックスとし、通常業務に加え、災害時には比較的早期に復旧が望めるよう設定した。
 調理機器にはスチームコンベクションオーブンや自動炊飯設備を導入し、これまで調理ができなかった蒸し物や焼物が調理可能となり、調理方法やメニューの幅が拡大されることとなる。

完成後の目標

 新施設は平成28年10月末に完成し、平成29年4月から学校給食の提供を実施する計画となっており、最大1,600食の給食提供が可能となる。
 倶知安町は近年、国際リゾートとして注目され、定住する外国人の増加に伴い居住者の児童・生徒の編入も年々増えている中、食材における地産地消の推進を拡大するとともに、様々なメニューの充実を図るよう新施設を利用した食育の普及・啓発を推進していく。



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