建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2016年5月号〉

【タウンリポート】

2016年 自治体企画

◆ 北海道稚内市
◆ 北海道紋別市
◆ 北海道網走市
◆ 北海道北見市
◆ 北海道岩見沢市
◆ 北海道小清水町




緑・富岡環状通の道路整備の継続や南小整備に着手

北海道稚内市

稚内市長
工藤 広
 稚内市の平成28年度予算は総額で439億6364万2000円、前年度当初比6.6%の増額。一般会計は、同比10.8%、22億7214万2000円の増額で232億8714万2000円となっている。
 主な事業は、都市基盤整備として、平成24年度から着手している緑・富岡環状通の道路改良整備の実施、橋梁長寿命化に伴う橋梁補修設計業務委託、橋梁補修工事のほか、導水管改良工事、港地区の配水管改良工事や河川改良に伴う配水管移設工事、雨水管渠布設工事など上下水道の改修整備を行うとともに、新たな廃棄物最終処分場の建設に向け、廃棄物処理施設基本設計等業務委託を行う。
 次に、農業環境整備では、増幌地区の農道整備や営農用水整備、沼川地区の草地整備を行うほか、かねてから国に対し要請を行ってきた総合農地防災事業が採択され、平成28年度から概ね10年間の予定で農用地等の整備が行われることとなった。
 港湾整備では、稚内港の岸壁改良工事、北海道遺産である稚内港北防波堤ドームの改修工事、第一副港整備工事、宗谷港の護岸改良や物揚場整備を実施していく。
 このほか、稚内南小学校の整備については、平成28年度から着工し、屋内運動場建設工事、外構整備工事等を行う。
 本市が描く将来像「人が行き交う環境都市わっかない」の実現のため、市民が元気で暮らせるまちづくりを進めるとともに、市民との協働のまちづくりを推進していく。

稚内港北防波堤ドーム

障害者の就労施設「植物工場」建設や「学校給食センター」整備に着手

北海道紋別市

紋別市長
宮川 良一
 紋別市の平成28年度予算は、一般会計が181億6,872万円と前年度当初比6.9%増となり、特別会計と合わせた総額は、243億4,077万5千円で前年対比4.0%増となった。
 今年度の主な事業として、障害者福祉の充実と地域資源の有効活用を図るため障害者の就労施設となる「植物工場」の建設に着手する。また、老朽化が進む市内6箇所の給食調理場を「学校給食センター」として集約・整備し、最新の衛生基準への適合や食物アレルギーへの対応を強化するなど、安全・安心な学校給食を提供していく。
 農業基盤整備については、酪農経営環境の改善と高い収益を確保するため、牛舎や衛生管理施設の整備に支援するとともに、地域農業の中核的な役割を担う協業法人の育成舎などの整備を推進する。
 中心市街地の活性化対策については、まちなか居住の拡大に向けて市営住宅の建設工事に着手し、交流拠点の形成に向けた整備構想を策定することで、中心市街地の賑わいの創出と再生への取組を推進していく。
 道路整備については、道路ストック再整備事業により、主要路線の計画的な整備を進めていくとともに、昨年4月に開院した新広域紋別病院の周辺路線を引き続き整備する。
 上下水道については、渚滑川取水口から浄水場までの導水管を更新し、アクアセンターの設備や管渠の更新を計画的に進めることで、良質な水を確実に供給していく。

上渚滑児童館はばたき(今夏オープン予定)

最終処理場などの一般廃棄物処理施設整備事業推進

北海道網走市

網走市長
水谷 洋一
 平成28年度予算は総額377億7077万5000円で前年度当初比0.9%の増額となった。一般会計は232億3651万4000円で2.5%の増額となり、その内普通建設事業費は一般廃棄物処理施設関連工事の本格化で19.6%増の34億9072万6000円を計上した。
 その中で、つくしケ丘団地建て替え事業継続で5億7370万円、一般廃棄物処理施設整備として、浸出水処理施設、最終処理場整備事業で7億3596万2000円の予算計上を行った。
 都市基盤事業では、市道整備予算に1億2900万円を計上したほか生活道路整備、一般廃棄物処理施設整備関連で明治西通線道路整備やピットカリ線道路整備、橋梁長寿化修繕事業など進める。歩道整備では潮見鱒浦線の歩道新設・改修や小学校通学路の歩道新設、改修工事を進める。さらに道路維持補修にも予算措置を行った。さらに、市道等除雪関係でロードヒーティング管理や27路線54カ所の整備や更新を進め、除雪作業車の整備を図る。
 一方、港湾事業では川筋物揚場背後用地改良や第4埠頭岸壁改良整備、モヨロ地区緑地整備事業を推進する。
 生活安全・安心事業では河川整備や公共施設耐震診断として市役所西庁舎や市民会館、消防庁舎の耐震診断実施、道路雨水排水対策や雨水幹線管渠布設工事による冠水対策事業を推進する。
 環境事業では、一般廃棄物処理施設整備事業を中心に、一般廃棄物処理施設土地造成や破砕・リサイクル施設整備、堆肥化処理施設整備事業に取り組む。
 網走市は「支え合い、安心して暮らせるまち」「快適で調和のとれたまち」「にぎわいと活力にあふれるまち」「みずから学び、ふれあいを大切にするまち」「みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち」を目指し市民と共に“まちづくり”を進める。

流氷原をゆく「おーろら」(流氷砕氷船)

市庁舎整備実施設計や親交団地建設事業に着手

北海道北見市

北見市長
辻 直孝
 北見市の平成28年度予算は、総額は1,161億520万2,000円(前年当初比2.5%減)で、一般会計は、708億円(5.1%減)となった。
 また、一般会計の内、普通建設事業費は中央図書館、北見赤十字病院などの大型事業が終了したことによる建設事業の減により、95億5,372万円(35.5%減)を計上している。
 今年度は、都市再生整備事業で、市庁舎の整備に向けた実施設計など7億7,284万8,000円を計上した。
 また、土木費は2.6%増の63億4,509万6,000円を計上。高栄E団地、親交団地の建替等で10億3,558万3,000円をはじめ、(仮称)第2東町団地建設地盤調査・基本実施設計費用などを盛り込んだ。
 さらに、生活道路改良舗装事業では北央町5線道路ほか16路線、端野町162号線道路ほか1路線、栄浦地区道路ほか2路線など。実施設計では東相内町35線道路ほか11路線、端野町13号線道路、常呂町南1条線道路などの整備事業を進める。
 道路整備事業では、夕陽ヶ丘通道路、南4線道路、西10号上仁頃間道路、端野町12号線などの整備を推進する。
 水道事業会計は、施設整備事業で中区ポンプ場建設、配水管布設、配水管布設替などの事業と統合簡易水道事業で協和・温根湯温泉地区の整備費用などで64億3,648万円の予算計上をしている。

新庁舎完成予想パース(北面)

学校給食共同調理所や2条団地建設新規事業に着手

北海道岩見沢市

岩見沢市長
松野 哲
 岩見沢市の平成28年度予算は総額で前年度当初比5.1%増の951億7000万円。一般会計は同比7.9%増の503億円となった。
 今年度の教育部予算では、学校給食共同調理所整備(16、17年度2ヵ年事業)で6億1400万円、栗沢地域子育て施設整備等で認定こども園新設に3億7730万円の計上。また、小学校校舎等耐震化事業に8億8944万5000円を計上、南小耐震補強・長寿命化改修(2年目)などで大幅な増額予算となった。
 環境部予算では、墓地霊園管理造成として1億6689万6000円を計上、緑が丘霊園拡張造成事業などを推進する。
建設部予算では、除排雪事業として13億1850万円を見込んだ。また、今期も除排雪機械購入も図る。
 道路新設改良事業では西川町中央線ほか6主要道路、その他41路線、橋梁補修4橋、側溝整備、道路照明灯LED化を進める。また、利根別原生林保全に1億6666万2000円を計上。そのほか、公園造成でやまと公園などの改築更新、いわみざわ公園ローズパーク整備などの“ばらのまちづくり推進事業”を進める。
 市営住宅建設事業では、8億6861万1000円を計上し、栗沢栄団地新築(2ヵ年事業2年目)5億6619万3000円、2条団地建設(2ヵ年事業1年目)1億4400万円の予算措置をした。
 水道部予算では、下水道事業として普及促進事業で西5丁目合流幹線築造247m、汚水枡設置37ヵ所、志文・南町1-1幹線枝線築造200mや浸水対策で利根別川1-7号雨水幹線調査設計、幾春別川3号雨水幹線築造として樋門1ヶ所の整備を進める。また、南光園処理場水処理施設などの改築更新事業も行う。
 経済部予算では、引き続き中心市街地活性化対策事業を継続する。

であえーる岩見沢(3階あそび場イメージ)

リサイクルセンター整備や市街地道路整備を推進

北海道小清水町

小清水町長
林 直 樹
 小清水町の平成28年度予算は、総額72億3762万円で前年度当初比3.6%の減額となった。内一般会計は前年度当初比10.2%減の50億6500万円となった。これは、2ヵ年事業の特別養護老人ホーム愛寿苑改築関連事業が終了したことが主因。今年度の普通建設事業費は前年度当初比50.4%減の8億5518万円の計上となった。
 予算編成の中で、総務費関係として中央公民館等の複合施設整備予定地購入費を計上している。これは、役場庁舎の老朽化や耐震基準などから現地複合施設建替え構想に向けた予算措置。
 土木費関係では、社会資本整備総合交付金事業で小清水市街東第2裏通改良舗装184m、小清水町管内舗装修繕750mの整備や町道調査設計で橋梁長寿命化実施設計2橋、橋梁長寿命化点検設計21橋、町道境界調査を進める。
 農林水産費関係では、森林整備推進対策補助として1363万3000円の予算措置をした。ほかに農業用水利施設整備として、西幹線排水路排水機場水中ポンプ2基更新や中央幹線排水路排水機場主ポンプ1基改修。活性化センター整備として、蒸気・暖房ボイラー更新、プレハブ型冷凍庫設置などで1626万9000円を計上した。
 衛生費では、リサイクルセンター整備事業として、リサイクルセンター1棟、ストックヤード1棟、フェンス設置で9358万6000円の予算措置をした。ほかには浄化槽整備補助や納骨塚整備などを進める。
 今年度は農業水産業費・衛生費・商工費などに厚い予算措置をしながら、高齢者福祉や保育所施設整備なども進め、地域活性にむけた事業に取り組む。

ハイランド小清水725(屈斜路湖を一望するパノラマビューポイント)

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