建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2016年3月号〉

寄稿シリーズ 現場代理人の目

建設現場の最前線から
〜北海道建設部 稚内建設管理部編




 建設現場は現場代理人をトップに、多くの作業員、重機オペレーターらが、専門的知識と技能をフルに発揮する技術者たちの晴れ舞台でもある。だが、現場は常に平坦な場所とは限らず、寒風吹き荒れる野ざらしの現場や、目のくらむ高所や陽光の届かない地下、坑内の場合もあり、危険も伴うために一般者が立ち入ることは出来ない聖域だ。そうした人目から隔離された建設現場の様子を、最前線で陣頭指揮にあたる現場代理人の寄稿を通じて紹介する。

稚内建設管理部

豊富浜頓別線(防安911)雪寒工事(堆雪幅確保)(橋梁上部工)

豊成建設株式会社

現場代理人 森安 雅樹

 私たちは、豊富浜頓別線(防安911)雪寒工事(堆雪幅確保)(橋梁上部工)を担当しています。この路線は豊富町と浜頓別町を結ぶ主要道道であり、積雪による車道幅員確保に伴う堆雪幅の確保を目的としています。
 当工事は、豊富浜頓別線の十五線橋、PC橋主桁製作を施工しています。PC橋にはプレテンション方式とポストテンション方式に分類され、当工事ではポストテンション方式で施工しています。
 ポストテンション方式とは、桁の製作を現地で行いコンクリート打設後にPC鋼を緊張する工法です。
 主桁構造は、鉄筋・円筒型枠・シース管を設置後、コンクリートを打設します。コンクリート打設後のたわみ量などの検討も行い工事を進めています。
 冬期施工のため、積雪への対応及び寒中施工による品質の確保など課題はありますが企業体、下請業者とともに協力しあい進めていきます。作業も高所作業になり、墜落・転落災害の危険性を伴うため、安全対策には万全を期して取り組んでいます。
 気象条件が非常に厳しい時期となりますが、工事作業所全体が一丸となって無事故・無災害で工事完成にむけ努めていきます。


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