建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2016年3月号〉

【ZOOM UP】

講堂屋根に太陽光発電を備え環境負荷を軽減

標茶町 中茶安別中学校(講堂)防音事業


 本町南東約12kmに位置する茶安別地区は、アイヌ語のイチャンペツ(鮭が産卵するする川)を由来とする、人口349人119世帯(平成27年12月現在)の酪農業が盛んな地域である。  学校の創立は昭和4年に中茶安別特別教授場として発足したことに始まり、昭和24年には教室を間仕切り中学校を併設した。  現在の校舎は昭和55年に建設されたが、隣接する矢臼別演習場における榴弾砲や戦車砲等の実弾射撃時に生じる発射音、炸裂音による騒音障害で教育活動に支障をきたしていることから平成13年に防音仕様を基本とする改築・改造工事を行った。

 今回改築する講堂は、校舎同様防音対策によるもので、解体する屋体は昭和51年に建設されたものである。改築にあたり、防衛省仕方書による防音対策を行い、外断熱工法により室内の温度差を少なくすることに加え、空調設備の設置により室内環境を向上させている。空調設備の設置は従前の施設に比べ消費電力が多くなる傾向があるが、講堂屋根に太陽光発電を備え、環境負荷を軽減している。平成28年2月末に完成を予定している。



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