年頭所感厳冬期の暴風雪対応を重点に交通網整備で物流効率化や
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国土交通省 北海道開発局 留萌開発建設部 部長 片倉 浩司 |
新年、あけましておめでとうございます。日頃より、北海道開発事業の推進にご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、台風や急速に発達した低気圧による災害が全国的に多く発生しました。9月には茨城県の鬼怒川の堤防決壊等により死者8名を出した関東・東北豪雨をはじめ、北海道では10月に台風23号から変わった低気圧などの二度の暴風雨により、河川の氾濫や高潮・高波により、家屋への浸水や道路の冠水が発生しました。
留萌管内でも低気圧に伴う暴風・高波のため、国道231号と232号の2路線9区間、延べ110kmにおいて全面通行止めを余儀なくされ、大きな影響を受けました。
当部といたしましては、社会基盤の整備と管理を担当する国土交通省北海道開発局の地方機関として、直轄施設の災害復旧にとどまらず、自治体への災害支援能力の向上を図るため、昨年7月には関係機関と合同で離島における土砂災害想定実働訓練を実施しましたが、引き続き、災害時における自治体等への現地情報連絡員(リエゾン)や緊急災害対策派遣隊(TEC−FORCE)の派遣、災害対策用機械の出動による復旧支援等積極的に取り組んでまいります。
また、もう既に厳冬期に入っておりますが、国道の維持除雪及び暴風雪対応等道路交通の安全確保に努めてまいります。
安全・安心な国土形成には、適切かつ効果的な防災・減災対策が必要であり、これらを踏まえてインフラの整備や老朽化対策に鋭意取り組んでまいります。
具体的な事業としましては、物流の効率化はもとより安全性の確保に大きく貢献する深川留萌自動車道の平成31年度の全線開通を目指して、残区間である留萌大和田IC〜留萌IC(仮称)間の工事を着実に進めます。また、平成24年4月に発生した地すべり災害を踏まえた国道239号霧立防災事業や橋梁の老朽化及び耐震性向上なども鋭意取り組んでまいります。
治水事業では、昭和63年洪水の再度災害の防止のため、留萌川下流市街地部の流下能力向上を図るため河口部の改修事業等を進めるほか、天塩川下流においても堤防整備を継続します。港湾整備事業では、留萌港や羽幌港における防波堤の整備及び船揚場の整備を進め、農業農村整備事業では、天塩町産士地区において機能低下した施設や農用地の機能回復を図る農地防災事業を推進します。
結びになりますが、本年も関係機関とも緊密な連携を図りながら、円滑かつ効果的に事業が推進できるよう、皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
新しい年が皆様にとって希望に満ちた年でありますよう、皆様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
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