年頭所感地域連携強化やネットワーク形成で
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国土交通省 北海道開発局 網走開発建設部 部長 山岡 敏彦 |
明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、謹んで皆様の御健勝を心からお慶び申し上げます。
網走開発建設部が実施しています開発事業の推進につきましては、日頃から特段の御高配を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、1月から3月にかけての暴風雪、10月には台風23号による暴風雨など災害が発生する等、改めて防災・減災対策の重要性について再認識したところです。今後とも災害時の対応に当たっては、市町村への支援を含め、しっかりと取り組んでいくほか、防災・減災や老朽化対策等による国土強靱化を推進してまいります。
昨年11月8日には北海道横断自動車道(網走線)のうち足寄〜北見間の整備を進めていました十勝オホーツク自動車道「訓子府IC〜北見西IC」が開通しました。本区間の開通により、東北海道の周遊観光の促進、安全安心な交通環境の確保、地域産業の活性化などに大きく寄与するものと考えています。
網走開発建設部では、事業の推進に当たっては、「地域づくり連携会議」等で意見交換を重ね、地域活性化に係る各種施策に取り組んでおり、複数の重点プロジェクトを推進しています。
「食料供給力・競争力強化プロジェクト」では、農産物供給力の強化を図るため、美女地区や兵村地区、津別地区、宇遠別川地区において農業基盤整備の推進を図るほか、ウトロ漁港を始めとする第4種漁港において国産水産物の衛生管理や安定供給のための基盤強化対策などを推進しております。
「安全・安心・快適な地域づくりプロジェクト」では、洪水、雪害、地震等、頻発する自然災害に備えて、地域と連携・協働しハード・ソフト一体となった総合的な防災・減災対策を推進し安全・安心な地域づくりを目指しており、常呂川を始めとする1級河川4河川において河道掘削等の整備、国道334号「真鯉道路」や国道238号「紋別防雪」など道路の防災対策の推進、冬期道路交通の安全性の確保などを進めるほか、港湾・漁港において船舶の安全確保を図るため防波堤整備を進めています。
「広域交通ネットワーク形成プロジェクト」では、広域分散型社会を形成するオホーツク地域の多様な主体が内外の諸地域と交流し、多様な連携・協働を推進するために必要な交通・情報ネットワークの整備を図っており、具体的には、高規格幹線道路「北海道横断自動車道網走線」や「旭川・紋別自動車道」などの整備のほか、地域の物流拠点として重要港湾の網走港・紋別港の整備を推進しております。
「観光交流推進プロジェクト」では、住民との連携によるオホーツクの魅力の向上を図るため、個性的で魅力のある地域づくりに貢献するシーニックバイウェイの活動、みなとオアシスや地域マリンビジョン、「わが村は美しく−北海道」運動などの取組を進めております。また、平成27年6月にはオホーツク管内を含む広域観光周遊ルート「アジアの宝悠久の自然美への道ひ・が・し北海道」に認定され、今まで以上関係機関と連携した取組が必要となっています。
「オホーツク環境保全プロジェクト」では、かけがえのないオホーツクの優れた自然環境や農地と人の営みが織りなす農村環境を保全し次世代に引き継ぐために、人と自然が共生する持続可能な地域社会の構築を図っており、具体的には、網走川(網走湖)清流ルネッサンスU(水環境改善緊急行動計画)や常呂川流域土砂流出対策など地域と連携して推進しております。
今後とも北海道開発局に期待される社会的使命の達成に向けて、組織を挙げて全力で取組とともに、地域の皆様の様々なニーズを踏まえ、着実に社会基盤の整備を推進していきますので、引き続き皆様の御理解、御協力をお願い申し上げます。
本年が皆様にとって、またこのオホーツク地域にとりましても良き年でありますことを御祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
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