建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2016年2月号〉
年頭所感
地域連携で防災・減災事業推進と
広域交通ネットワークの構築で地域の発展を図る
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国土交通省 北海道開発局 釧路開発建設部 部長 數土 勉 |
明けましておめでとうございます。新春を迎え、謹んで皆様の御健勝と御発展を心からお喜び申し上げます。
皆様には平素から釧路開発建設部が実施しております開発事業につきまして、深い御理解と御協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
本年は、当部で整備を進めております北海道横断自動車道(本別〜釧路間)について、昨年3月に開通した浦幌IC〜白糠IC間に続いて白糠IC〜阿寒IC間が開通いたします。また釧路外環状道路においても釧路西IC〜釧路東IC間が開通いたします。
昨年の浦幌IC〜白糠IC間開通によって、高速道路が初めて当部管内に延伸されたところですが、様々なストック効果が発現されているところです。今年の白糠IC〜阿寒IC間開通と釧路外環状道路開通が相俟ってより一層の人流・物流の効率化、民間投資の誘発や観光交流、人口・雇用を増加させるなど、釧根地域の更なる発展につながっていくことを大いに期待しております。
昨年を顧みますと、釧路根室地方において、1月から3月にかけての度重なる暴風雪、8月の集中豪雨、10月の高潮浸水被害などがあり、また、本州においては9月に関東・東北豪雨により大規模な浸水被害が発生するなど災害が頻発した一年となりました。
改めて防災・減災に向けた国土強靱化の推進など、安全・安心な国土形成の重要性を強く感じたところです。今後も職員一同防災意識の向上に努め、防災・減災対策に取り組み、災害発生時の対応についてはリエゾンの派遣など地元自治体との連携を密にしながら取り組んでまいります。
当部の事業といたしましては、釧路川において河道整備の進捗を図るとともに、弟子屈町と連携してかわまちづくりを進めているほか、釧路湿原では、自然再生事業を継続実施します。
道路事業では、広域交通ネットワークを構築するため、高規格幹線道路、地域高規格道路などの整備を引き続き推進するとともに、安全で円滑な冬期道路交通の確保を図るため、根室防雪を実施するほか、安全・安心な道路交通の確保に向けて標津防災、雪裡橋架替、釧路末広町電線共同溝等を推進します。
また、酪農が主体の管内農業のため、引き続き国営環境保全型かんがい排水事業や国営総合農地防災事業を推進するほか、釧路市阿寒地域で国営緊急農地再編整備事業の調査を行います。
さらに、釧路港西港地区では、国際バルク戦略港湾プロジェクトの整備を推進するほか、引き続き根室港、霧多布港及び釧路空港で事業を推進します。また、水産基盤整備として、厚岸、落石、歯舞、羅臼地区で漁港整備を推進します。
今後とも釧根地域の持つポテンシャルを最大限活かしていけるように社会資本整備を着実に推進していきますので、皆様のより一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
年頭に当たり皆様の御多幸を心からお祈り申し上げまして、新年の御挨拶といたします。
數土 勉 すど・つとむ |
昭和33年5月28日生 |
昭和56年3月 北海道大学工学部卒業 |
昭和56年4月 運輸省採用 |
平成13年7月 国土交通省北海道開発局港湾空港部港湾計画課港湾企画官 |
平成15年7月 同北海道開発局小樽開発建設部次長 |
平成16年7月 同北海道開発局函館開発建設部次長 |
平成17年8月 同北海道開発局室蘭開発建設部次長 |
平成18年7月 同北海道開発局港湾空港部港湾建設課長 |
平成21年4月 同国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部長 |
平成22年8月 同国土計画局計画官 |
(平成23年7月 同国土政策局に改称) |
平成25年1月 一般財団法人港湾空港総合技術センター |
北海道支部建設マネジメント研究所研究主幹 |
平成26年7月 国土交通省北海道開発局釧路開発建設部長 |
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