建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2016年1月号〉
田尻・高谷地区工事安全連絡会の取り組み
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田尻・高谷地区工事安全連絡会 代表
田尻地区函渠その4工事、大成・京成特定建設工事共同企業体 作業所長 伊中 成篤 |
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1)不安全行動防止対策 |
田尻・高谷地区工事安全連絡会は、東京外かく環状道路の千葉県区間のうち、市川国道出張所管内の国道 357号から県道市川浦安線へ至る工事区間を担当している施工者で構成されています。
主たる工事内容は、地上部の国道298号を通行させながら、路下部に高速道路部分となる半地下式のボックスカルバートを構築することと、国道 298号に関する付帯施設(排水設備、遮音壁、歩道橋など)を構築することです。現在、各工事とも順調に進み、路下のボックスカルバートの構築においてはほぼ完成に近づいています。
さて、田尻・高谷地区工事安全連絡会は、平成24年3月より活動を開始し、3年10か月が経過しました。工事全体が円滑にすすむよう工事間の連絡調整をはじめ、事故防止活動、環境美化活動、地域の方々へのコミュニケーション活動に重点を置き、「記憶に残る活動」をモットーに現在も活動を実施しています。
最近の活動内容の一部を紹介させて頂きます。
1)不安全行動総選挙の実施
平成26年8月、11月、平成27年3月に作業員の不安全行動の意識を高めるために、各工事の全作業員を対象に短時間でできる「不安全行動」に対するアンケートを実施し、得票の多い上位 5位までを特にやってはならない不安全行動と位置づけ、その内容をヘルメットに貼ったり、現場内に掲示するなどして、「不安全行動をしない、させない」を目的とした啓蒙活動に取り組んでいます。
2)長時間労働抑制に関する勉強会
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2)長時間労働勉強会 |
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3)安全教育 |
船橋労働基準監督署を迎え、施工者だけでなく発注者も含めて長時間労働に関する勉強会を開催し、長時間労働抑制に関する意識の向上を図りました。
3)合同の安全教育の実施
職長を対象に、一部完成したボックスカルバート内でスクリーンを使用して、埋設管事故(ガス管事故)防止に関する安全教育を実施しました。
4)地域貢献活動
地元地域で開催されるイベント(文化祭、もちつき大会など)のお手伝いに平成24年から毎年参加し、自治会長をはじめ、地元の皆様とコミュニケーションを図り、その活動を通じて、地元の皆様に工事に対する理解を得ています。
工事も残りわずかになってきました。各工事とも工事完了まで事故防止はもちろん、最後まで関係者の方々と意見交換しながら、地域の方々にも喜んでもらえる「記憶に残る活動」を目指して取り組んでいきたいと考えています。