建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年9月号〉

地域の方々とともに社会インフラをつくる

 雄ノ山工区安全衛生協議会 会長
 紀北西道路雄ノ山高架橋(分合流部)上下部工事
 鹿島建設株式会社 所長 田中 啓之

雄ノ山高架橋施工状況

 雄ノ山工区安全衛生協議会は、京奈和自動車道紀北西道路のうち和歌山ジャンクション(仮称)を中心とする高架橋、ランプ橋およびトンネルを担当している施工会社で構成されています。
 この区間では、ネクスコ西日本からの発注工事も同時に進められている上、各施工場所までのアクセスルートは県道のみとなるため、日々数多くの工事関係車両が周辺道路を往来することになり、地域の幹線道路や生活環境への影響を最小限に抑えることが工事を進める上で絶対条件となります。また、橋梁の施工では、JR阪和線、阪和自動車道や県道の上空において張出し架設方法により工事を進める必要があります。このような施工条件下において、周辺交通の安全性と環境保全、鉄道・道路利用者の安全確保など、第三者災害の絶無が求められています。
 そのため、本協議会では地域住民とのコミュニケーション、施工会社間での調整と情報共有を目的として、和歌山労働基準監督署、発注者である国土交通省、ネクスコ西日本と一体となって、安全衛生協議会を運営しております。
 また、近隣へのかわら版の配布、地元中学生の職場体験学習、地元小学生の社会科見学、「魅せる!現場」による一般者の現場見学会開催など、できるだけ多くの方々に施工中の工事現場を実際の目で見ていただくことにより、工事への理解を深めていただくとともに、社会インフラの必要性も再認識していただければと思い、本協議会としても重点的に取り組んでおります。
 これまで、大きな災害もなく工事を進捗できていることは、地域のみなさまのご協力と関係各位のご尽力によるものと、深く感謝しております。本事業は地域の方々に期待されている社会インフラであることを念頭に置き、早期完成に向けて安全第一で取り組んでまいります。

地元小学生の社会科見学 地元中学生の職場体験学習(CAD 講習)


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