建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年7月号〉

無災害と地域との調和を目指す

―― 国際拠点港湾新潟港の協議会活動

 新潟港(西港地区)工事安全対策協議会
 会長(東洋建設株式会社) 西村 建二
 新潟港地区連絡協議会
 会長(東洋・あおみJV) 松尾 秀一

1.協議会について

 私たち新潟港(西港地区)工事安全対策協議会は、国土交通省北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所発注の新潟西港地区関連工事受注者が、相互の連絡を密にし安全衛生管理の円滑な運営を図ることで、「労働災害の撲滅」「健康かつ能率的な作業環境の確保」を行うことを目的に組織されています。現在、西海岸の侵食対策事業に3工事、西港港内の航路泊地浚渫事業に1工事、新潟空港沖の航路泊地付帯施設事業に8工事、計12工事(14業者)を会員とし活動しています。
 また、本協議会に加え、航路泊地付帯施設事業の海上工事施工業者7工事(9業者)で連絡協議会を組織し、「工程調整による輻輳作業の防止」と「労働災害の防止」に尽力することで、安全管理体制のさらなる強化を図っています。

2.協議会活動内容

 安全対策協議会の主な活動内容としては、工事を安全にクレーム等もなく円滑に推進するために、@発注者との合同パトロール等による安全管理体制の点検・改善活動、A地域イベントへの参加などによる近隣住民とのコミュ二ケーション増進活動、B対外調整窓口業務等を行っています。
 また、連絡協議会の主な活動内容としては、@各社作業内容の連絡周知、A作業船アンカーの交錯等輻輳作業発生時の業者間調整、B海運業者からの出入港情報入手、C関係機関への工事情報連絡周知、D安全監視船の調達・管理、E灯浮標の維持管理、F緊急資材調達管理、G諸問題発生時の発注者との協議等の業務を行っています。

3.今後の取り組み

 現在、各工事はそれぞれ海象が比較的良くなるゴールデンウイーク明け頃から本格的に着工し、大きな遅延もなく順調に無災害を継続してきています。これから夏季に向け工事は最盛期を迎え、西海岸においては海水浴場開業に伴い増加する遊漁船等小型航行船舶の工事区域内進入防止、西港港内においてはフェリー等大型船舶と作業船との接触防止に配慮する必要があります。また、航路泊地付帯施設工事においては新潟東港からのケーソン曳航時の航行船舶との接触防止対策や、新潟空港制限表面にかかる区域での夜間海上作業時の安全環境対策等を十分検討し作業しなければなりません。
 本協議会は、新潟港湾・空港整備事務所をはじめとする関係機関との連携を図り、新潟港西港・東港・西海岸の航行船舶や、西海岸・新潟空港近郊在住の方々にご迷惑をかけることなく、地域との調和を目指し、良好な作業環境のもと全工事が無災害で完成できるよう、安全対策協議会および連絡協議会会員一同が互いに協力しあい、活動を行っていきたいと思っています。

海岸清掃状況写真(完了時参加者集合写真)


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