建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年7月号〉

「地域と環境にやさしい施工を目指した」 安全活動

 北近畿豊岡自動車道和田山監督官詰所工事安全協議会 会長
 八鹿日高道路三谷トンネル(南側)工事
 清水建設株式会社 所長(監理技術者) 大西 勝

 北近畿豊岡自動車道和田山監督官詰所工事安全協議会は、八鹿氷ノ山ICから豊岡南IC間の15.8kmの八鹿豊岡南道路と朝来国道維持出張所関連工事の施工業者で構成されています。
 本安全協議会は北近畿豊岡自動車道で施工する工事について、発注者及び請負業者間の工事安全施工に関する綿密な情報交換を行うとともに、非常時における臨機の措置を予め定める等の連絡調整を図り、協力して工事を安全かつ円滑に実施することを目的として、以下の活動をしています。
・定例会議&安全パトロール(1回/2月)
・臨時会議(随時)
・会員間の連絡・調整(毎週金曜日 週間工程による調整会議)
・会員間の安全衛生協力
・災害事故防止に関する事項
・地域社会に対する諸対策
 >交通・防犯対策
 >第三者事故防止
 >行事に対する協力 等
 安全パトロールでは、指摘事項だけでなく、対象現場の創意工夫(好事例)も各現場に持ち帰って水平展開し各現場力を高める活動も同時に行っています。また、但馬地方は、日本海に面しており「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるぐらいに天候の変化が著しいこともあり、詰所より発信される気象情報を安全協議会メンバーで共有し、相互に情報交換することにより、工事をより安全・円滑に進める取り組みもしております。
 八鹿豊岡南道路では、現在トンネル5現場を含む10現場が稼働しており、今年度も工事が発注され事業が進められる予定です。安全協議会では地域の方々との交流を通して、本工事へのご理解をより深めていただくことを目的に、各現場での見学会の開催あるいは各地域行事への参加を積極的に推進しております。また、各現場から搬出される残土運搬につきましては、当該工事区間の本線以外にコウノトリ但馬空港付近および氷ノ山国際スキー場付近等へ運搬しており、本線工事現場周辺地域以外に、ダンプ走路沿道の皆様へも工事の進捗状況情報と共に毎月のダンプ運行予定をお知らせしております。
 これらの広報活動等を通して、現場周辺地域並びにダンプ運行走路沿道地域の皆様のご意見を伺いながら、「地域と環境にやさしい施工を目指した」安全活動に取り組んでおります。
 これまで大きな災害や事故等もなく工事を進めることが出来ましたのは、地域の皆様、国土交通省豊岡河川国道事務所の皆様および本協議会会員の皆様のご協力とご尽力によるものであります。
 今後とも無事故無災害での八鹿豊岡南道路区間の開通に向けて、本協議会会員が一丸となって安全活動に取り組んでまいります。

地元地域の方々の現場見学会 安全パトロール実施状況


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