建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年6月号〉

【ZOOM UP】

消防体制の維持・強化を図る

―― 清水消防庁舎の移転建替え

西十勝消防組合 清水消防庁舎建設

外観完成イメージ

 清水町は、道東エリアに属しながら、ほぼ北海道の中心に位置しており、2本の国道(国道274号線と国道38号線)が交差し、北海道横断自動車道計画で道東自動車道が開通し供用開始され、その後は道央圏への路線延長により、高速自動車国道のみで札幌都市圏への往来が可能となり、十勝の玄関口として今後更に大きく活躍しようと、施設の整備と体制の強化に意欲的に取り組んでいる。
 現在の西十勝消防組合清水消防庁舎は、昭和44年12月に建設され、築45年を経過している。また、昭和56年6月1日に改正された建築基準法に係る耐震基準を満たしておらず、老朽化と耐震補強への対処が必要となっていた。
 さらに敷地面積が狭いため、災害時における消防団員召集時における自動車駐車スペースが確保出来ていなかったり、消防車両の大型化や増車により車庫内の車両駐車間隔が十分確保出来なかったりと、課題が山積していた。
 平成28年5月末を期限とする消防救急無線デジタル化は、十勝管内での共同設置が進められることとなり、現消防庁舎の隣接地確保が極めて困難な状況にある中、無線アンテナ塔設備等の現敷地内確保が困難なことから、消防庁舎の移転建替えを行い、清水町における消防体制の維持・強化を考えたい。


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