建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年5月号〉

【ZOOM UP】

地域防災の要として消防庁舎を整備

―― 「消防組織機構再編計画」で東消防署日ノ浜出張所庁舎新築

函館市 東消防署日ノ浜出張所庁舎新築工事

外観完成予想パース

 函館市の南東部、太平洋を臨む恵山・椴法華地区に新築される函館市東消防署日ノ浜出張所は、両地区の消防救急活動を高度に充実させるため、現在の恵山出張所と椴法華出張所の中間付近に建築する。
 同出張所は、恵山の麓、国道278号線沿いに位置し、函館市恵山支所にも近く、漁業を主産業とする両地区の防災活動の拠点施設として多様な災害に迅速に対応することができ、また、常に救急救命士が乗車する高規格救急隊が配置されることから、地域住民からも注目されている。
 新しい庁舎は、津波想定区域からも外れ、また、耐震性も確保されており、住民の安全と安心な暮らしを守るため、消防救急サービスや地域防災の重要な活動拠点施設として恵山・椴法華両地区に根ざしていく。

【建設の経緯】

 平成8年に重要文化財「旧花田家番屋」周辺が道の駅として登録以来、オロロンラインの中継地点として多くの皆様に利用されてまいりましたが、町民や来訪者により一層の「にぎわいと安らぎ」及び「安全と快適」の場として、休憩及び情報発信機能を有する道の駅機能を提供するとともに、地域の振興、観光の推進、交流及び地域の連携、さらに地域の歴史文化について伝承を図るため、小平町観光交流センターを建設することとなった。

【整備趣旨、施設の特色】

 1階には観光交流センター機能として、24時間トイレ及び特産品販売コーナーを配置し、また、ベンチや畳敷の小上がりスペース等、安らぎくつろげる休憩スペースを広く設置している。2階は歴史文化保存センター機能として、郷土資料等の展示室や保管室となっている。
 施設全体は、隣接する重要文化財『旧花田家番屋』等の周辺環境と調和をとった外観とし、内観は木のぬくもりを感じるよう木質化を図っている。

【今後の予定】

 道の駅トイレは平成27年4月上旬より利用開始となり、その他観光交流部門、歴史文化保存部門は平成27年4月下旬にオープンする予定である。


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