建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年5月号〉

【ZOOM UP】

岩内町役場庁舎及び保健センターが平成27年4月完成

―― 災害時には災害対策本部として十分な耐震安全性を確保

岩内町役場庁舎等建設工事

外観完成予想パース

 岩内町は、役場庁舎と保健センターの建設に着手している。
 この施設は、『誰もが利用しやすい庁舎』『防災拠点としての役割を果たす庁舎』『機能性・効率性を重視した庁舎』『省資源・省エネルギー対策など環境に配慮した庁舎』を施設整備の基本的な方向性として計画された。
 この方向性に基づき、1階玄関ホール近くに利用の多い窓口業務を可能な限り集約し、来庁者の利便性や住民サービスの向上に配慮した。
 また、災害時に災害対策本部として機能するため、十分な耐震安全性を確保するとともに、自家発電設備や受水槽、排水槽などを整備することにより施設機能が維持される計画としている。
 執務スペースについては、将来的な機構改変にも柔軟な対応ができるようオープンな執務空間を計画するとともに、自由な配線を可能とするためOAフロアを採用している。
 会議室についても可動間仕切りを採用することにより利用規模に応じた利用が可能な計画としている。
 建物は、外断熱工法や断熱サッシを採用するとともに、設備については、LED照明及び執務スペースや待合スペースの照明には照度センサーを採用するなど、省エネルギー化を図ることで環境負荷の低減を目指している。
 また、自然換気、自然採光の有効利用を図る平面計画とし、1階には地中熱ヒートポンプによる冷暖房システムを導入することで自然エネルギーを積極的に利用することとしている。


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