建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年5月号〉

【ZOOM UP】

地域に根ざした団地形成と生活環境と優しい居住空間を目指す

―― 室蘭市東町に高層9階建て108戸の公営住宅を建設

北海道室蘭市 平成26年度東町たいわ団地公営住宅建替工事

外観完成予想パース

 室蘭市営住宅全体の管理戸数は約4,500戸となっている。
 現在、建替を進めている東町たいわ団地は、市内でも大きい団地であり、JR東室蘭駅周辺エリアに位置し、室蘭市立翔陽中学校や日鋼記念病院「東室蘭サテライトクリニック」に隣接している。また、弥生ショッピングセンターにも近く、利便性に富んだ地域である。

建設の経緯

 東町たいわ団地は昭和40年度〜平成5年度に建設した住宅で、19棟886戸の改良住宅及び公営住宅で構成されている。
 また、東町汐見団地は昭和36年度〜40年度に建設された団地で、5棟218戸の改良住宅及び公営住宅で構成されているが、そのほとんどは浴室が無い住宅となっている、さらに施設の老朽化が著しく、狭小・設備不良等、現在の居住水準を満たしておらず、特に施設の老朽化による周辺環境への影響も大きものがあるため、平成23年度に建替事業に着手することになった。
 最初の建替えとなった、寿町団地公営住宅12-K-3は、昭和42年〜43年に東町たいわ団地に建設の42・KR-3号棟と43・KR-5号棟の2棟の住宅の建替えを目的として、平成25年度に完成している。
 今回の建設にあたっては、「北海道環境共生型次世代省エネ基準」「北海道ユニバーサルデザイン公営住宅整備指針」に基づき、住戸玄関の上がり段差10mmや靴履用イス設置、共用廊下・階段には手すりを設置するなど、居住者に優しい生活空間を目指している。
 今後も東町地域における公営住宅の整備事業を継続して進めていく予定。


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