建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年4月号〉

【ZOOM UP】

北海道新幹線開業を機に食・観光や地域(近隣町)の魅力発信

―― 現代的デザイン設計と「道南杉」の暖かみあふれ観光交流施設を建設

木古内町 観光交流センター整備事業

外観完成予想パース

 木古内町は北海道新幹線の開業を機に、渡島西部4町、檜山南部5町(以下、9町)の食や観光を始めとした地域の魅力を発信することにより、交流人口の拡大及び農林水産品や特産品等の販路拡大による産業活性化を図ることを目的に、現JR木古内駅南口広場に面して「木古内町観光交流センター」を建設している。

■施設の主な機能

 観光案内、物販、飲食といった基本的な機能に加え、路線バスやレンタカーといった二次交通の拠点機能や地域住民の交流機能を併せ持つ複合的施設とする。
 また、当施設に24時間利用可能なトイレ等を併設し、「道の駅」の登録を受けることにしている。
内観完成イメージ

■施設運営のコンセプト

 新幹線観光客、道内ドライブ観光客及び地元客(近隣町含め)の3種の顧客ターゲットを視野に入れた運営を行う。
1.津軽海峡が育んだ豊かな食を楽しめる施設とする。
2.渡島・檜山西部9町の観光、物産について強い発信力を有する施設とする。
3.新幹線駅のある町の特性を生かした、新幹線の魅力を体感できる施設とする。
4.地域住民が日々の“キッチン”として気軽に利用し、楽しめる施設とする。

■建物のコンセプト

 構造は、鉄骨造り平屋建て、述べ床面積は850u程度とし、内外装には木古内町が誇る地域資産である「道南杉」をふんだんに使い、明るく暖かみのある空間を演出した。また、建築・構造は現代的デザインが特徴で開放感を持たすためガラス部分も多くしている。

■施設主要スペース

 施設内はチャイルドコーナーを備えた広場を中心に観光展示コーナー、産直品・特産物販売スペース、カフェコーナーなどを配置し、レストラン、多目的ルームを設置した。
 また、テラスでくつろぐこともでき、施設の愛称「みそぎの郷きこない」として多くの人に親しまれる観光交流施設となる。

1階平面図


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