建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年4月号〉

【ZOOM UP】

「知りたい・学びたい」に応える快適な新中央図書館

―― 明るくて見通しのよい利用しやすい施設を目指して

北見市中央図書館改築工事

外観完成予想パース

 現在の北見市立中央図書館は、昭和42年に博物館との複合施設として開館し、昭和59年には北網圏北見文化センターの開館に合わせ開架スペースを増床し単独館となった。
 建築後48年が経過し、施設の老朽化も伴い、市民の間において再整備を望む機運が高まったことなどから、改築に向けて平成23年2月に「北見市立中央図書館建設検討委員会」が設置され、同年8月には「新北見市立中央図書館建設基本計画」が策定された。
 改築する場所は北見駅の南側に位置し、JRやバスなどの公共交通機関の利便性の高い場所となっている。
 新中央図書館は延べ床面積が約4倍となり、各種サービスの充実を図ることが可能となる。
 新たな機能として、1階の児童書コーナーでは専用のカウンターを設け、子供たちに対するレファレンス機能を向上させるとともに、親子で利用しやすいその他の書架や授乳室を配置している。視聴覚コーナーは、視聴覚専用の端末を設置し、ドキュメンタリーなどのDVDのほか、音楽配信システムを利用し館内視聴ができる。
 また、2階には北見市とゆかりのある斎藤茂吉を中心とした文学作品を展示するコーナーや、北見市をはじめ、オホーツクのみならず北海道全域にわたる郷土資料や、公的機関が発行する行政資料の専用コーナーを常設する。このほか、ボランティア活動や図書館まつりの開催など関連する催しなどを行う多目的視聴覚室も配置している。
 まちなかのパブリックスペースとしてカーテンウォールよる開放感溢れる空間のエントランスホールや休憩ラウンジの配置により、いつでも気軽に立ち寄れるような雰囲気の空間とし、文化機能、都市機能との連携、回遊性による賑わい創出に寄与できる。
内観完成予想パース


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