建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年3月号〉

【ZOOM UP】

多様なニーズに対応する市民健康プール

―― 網走運動公園内の白樺林に佇む通年型健康増進プールとしての再生

網走市民健康プール建設事業

外観完成予想パース

■現プールと新施設の必要性

 現在の市民プールは、屋内温水プールとして昭和59年網走運動公園内に開館しました。気軽に楽しめる親水施設として多くの市民の方々に利用されてきましたが、築30年あまりを経て建物や設備の老朽化が進み、近年の健康指向や高齢者利用など多様なニーズも増える中、新たな施設が必要になってきました。

■多様なニーズに応える通年型施設

 新たな市民プールは、通年型の温水プールとして市民の多様なニーズに対応できる施設です。25mプールは7コース公認プール、多目的プールは入水スロープ付きの健康増進型プール、児童プールは水深を浅くした子ども向けプール、リラグゼーションとしてのジャグジーが設けられ、水泳競技者や夏季合宿アスリート、競泳大会、高齢者や障がい者、水中歩行やアクアビクスなど健康増進利用者、子ども達など、さまざまな利用者の多様な使い方に対応します。
 プールサイドや更衣室などには床暖房を施し、採暖室も設け通年型施設として冬季利用を促進します。ホールと多目的スペースをプールサイドに面して併設するとともに2階にも控え室を配し、プール室の様子が伺える場所になっています。多目的スペースは会議や研修、大会開催時の運営室などに利用できます。十分な広さの男女更衣室のほかに多目的更衣室も設け、バリアフリーな施設としています。

■白樺林の中に佇む施設

 新施設は運動公園内のテニスコート跡地に建設されます。テニスコートを囲んでいた美しい白樺林を極力残すよう施設を配置し、木立の中に佇む景観を創出しつつ、駐車場を施設直近に併設し利便性を確保しています。


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