建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年3月号〉

【ZOOM UP】

生まれ変わる新天都山展望台・オホーツク流氷館

―― 景色と流氷を展示するオホーツク観光のウェルカムゲートとして

網走市 天都山展望台建設事業

外観完成予想パース

■名勝天都山の展望台と流氷館

 網走国定公園に囲まれた天都山は古くから多くの観光客や市民に親しまれてきた名勝地です。頂上部には天都山展望台・オホーツク流氷館があり、現在でも年間十数万人の人々が訪れる網走市の重要な観光スポットになっています。
 しかしながら昭和54年に展望台を整備、昭和60年に流氷館を整備してから30年余りが経過し、施設の老朽化が進み、バリアフリー化が困難なスキップフロア式施設であることから、新たな施設整備が望まれていました。

■オホーツク観光のウェルカムゲート

 新たな施設は、現在の展望機能と流氷館機能を時代のニーズにあわせて再生リニューアルする施設です。新施設はオホーツク観光のウェルカムゲートとしての重要な素材である景色と流氷を、美術館の展示品に見立てたギャラリー的な施設としました。

■景色を展示する展望台

 施設最上部は広い展望ルーフデッキとし、その下階には総ガラス張りのカフェや多目的スペース、休憩テラスを配しています。オホーツクの弓なりの海岸線から連続する知床連山、阿寒の山々、網走湖や能取湖までオホーツクの眺望をまるごと満喫できる景色のギャラリーフロアです。
 1階はウェルカムゾーンとして観光情報やショップ、ゆとりある広めのトイレ、多目的トイレや授乳室などを配し、施設利用者に優しいフロアになっています。

■いつでも流氷を体感できる流氷館

 地階は新たな魅力アップを図った流氷館です。実物の流氷のある景色の中で「とある一日」を体験する流氷体感室や、プロジェクションマッピングで壮大な流氷世界をみせる展示ホールなど、季節を問わず流氷を実感できる流氷幻想ギャラリーになっています。
 「四季折々に表情がある景色だからまた別の季節に」「夏でも体感できた流氷を今度は冬に」など、施設やこの地を再訪するリピーターの増加が期待できる施設としています。


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