建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年3月号〉

早期復興リーディングプロジェクトの柱となる
三陸沿岸道路と釜石花巻道路(後編)

―― 東北の縦軸と横軸を担う

 国土交通省 東北地方整備局 南三陸国道事務所
 所長 佐藤 和徳

図 南三陸国道事務所担当区間

3.釜石花巻道路について

 「釜石道路」は釜石市甲子町第13地割(釜石JCT)から同市甲子町第7地割(釜石西IC)を結ぶ6kmの自動車専用道路です。(図 E区間)
 この整備により、沿岸部と災害後方支援拠点や内陸部を結ぶ横断軸が強化され、釜石市〜遠野市〜花巻市間の連絡時間が短縮されます。また、災害時には、迅速な復旧活動を支えや被災地域の早期復興に寄与します。また、釜石市内に救急車専用の緊急退出路を設置し、搬送時間の短縮を図るなど救急活動を支援します。

4.その他の取り組み

 @現場からの発生土は定期的に関係機関と調整を行い、復興まちづくりの嵩上げ等に積極的に提供しています。
 A工事受注企業の協力の下、市役所ロビー等へのモニター設置、現場に説明看板や道の駅等へのチラシの設置などを行うとともに、事業説明会、見学会などを実施し、事業に関わるものについて積極的な広報に努めています。
 B建設中の橋梁、トンネルなどの重要構造物について高耐久、長寿命化を進めるべく、学識者、関係団体の協力を得て各種講習会、現場へのフィードバックを積極的に行っています。

5.おわりに

 復興道路・復興支援道路の工事はこれから最盛期を迎えます。地域の皆様のご理解、ご協力いただきながら1日も早い開通に向けて事務所一丸となって取り組んでまいります。


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