建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年2月号〉

年頭所感

地域連携で防災・減災事業強化や国際バルク戦略港湾プロジェクトの整備推進を図る

国土交通省 北海道開発局 釧路開発建設部
部長 數土 勉

 明けましておめでとうございます。
 新春を迎え、謹んで皆様の御健勝と御発展を心からお喜び申し上げます。
 皆様には平素から釧路開発建設部が実施しております開発事業につきまして、深い御理解と御協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
 本年は、当部で整備を進めております北海道横断自動車道(本別〜釧路間)のうち浦幌IC〜白糠IC間が3月29日に開通となり、当部管内に高速道路が初めて延伸されることとなります。この開通が、釧根地域の更なる発展につながっていくことを期待しております。
 昨年を顧みますと、釧根管内においての2、3月の暴風雪、8月の広島県の土砂災害、9月の御嶽山噴火、さらには11月の長野県北部地震などがあり、災害が頻発した一年となりました。改めて防災・減災や国土強靱化の推進など、安全・安心な国土形成の重要性を強く感じたところです。今後とも、災害発生時の対応について市町村との連携を密にしながら取り組んでまいります。

 また、昨年10月には新釧路川が、公益法人土木学会が認定する2014年度「選奨土木遺産」に釧根地区で初めて選ばれ、地域に役立ち親しまれる施設整備の重要性を再認識したところです。
 このような状況を踏まえ、管内の事業といたしましては、釧路川において河道整備の進捗を図るとともに、弟子屈町と連携してかわまちづくりを進めているほか、釧路湿原では、自然再生事業を継続実施します。
 道路事業では、広域交通ネットワークを構築するため、北海道横断自動車道(本別〜釧路間)、地域高規格道路などの整備を引き続き推進するとともに、安全で円滑な冬期道路交通の確保を図るため、根室防雪を実施するほか、防災対策として標津防災を推進します。
 また、酪農が主体の管内農業のため、引き続き国営環境保全型かんがい排水事業や国営総合農地防災事業を推進するほか、国営緊急農地再編整備事業として阿寒地区で調査を行います。
 さらに、釧路港西港地区では、国際バルク戦略港湾プロジェクトの整備を推進するほか、引き続き根室港、霧多布港及び釧路空港で事業を推進します。また、水産基盤整備として、厚岸、落石、歯舞、羅臼地区で漁港整備を推進します。
 今後とも釧根地域の持つポテンシャルを最大限活かしていけるように社会資本整備を着実に推進していきますので、皆様のより一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 年頭に当たり皆様の御多幸を心からお祈り申し上げまして、新年の御挨拶といたします。

數土 勉 すど・つとむ
昭和33年5月28日生
昭和56年3月 北海道大学工学部卒業
昭和56年4月 運輸省採用
平成13年7月 国土交通省北海道開発局港湾空港部港湾計画課港湾企画官
平成15年7月 同北海道開発局小樽開発建設部次長
平成16年7月 同北海道開発局函館開発建設部次長
平成17年8月 同北海道開発局室蘭開発建設部次長
平成18年7月 同北海道開発局港湾空港部港湾建設課長
平成21年4月 同国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部長
平成22年8月 同国土計画局計画官(平成23年7月 同国土政策局に改称)
平成25年1月 一般財団法人港湾空港総合技術センター、北海道支部建設マネジメント研究所研究主幹
平成26年7月 国土交通省北海道開発局釧路開発建設部長

HOME