建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年2月号〉

年頭所感

地域との連携を念頭に防災・減災事業の推進やインフラ老朽化対策に力を入れる

国土交通省 北海道開発局 小樽開発建設部
部長 岳本 秀人

 新年明けましておめでとうございます。
 日頃から皆様には、小樽開発建設部の事業の推進につきまして、特段のご支援とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
 当部では、道路事業において、北海道横断自動車道の『倶知安余市道路(共和〜余市)』が一般国道の自動車専用道路として平成26年度新規事業化となりました。市街地における交通混雑の緩和や交通事故低減による安全性向上、新千歳空港とニセコ羊蹄エリア間の速達性向上、災害時・緊急時の迅速な救援・避難、高次医療施設への搬送時間短縮を目的に事業を推進しています。平成27年度も引き続き、調査・設計を進めて参ります。
 継続事業では、国道5号『忍路防災、塩谷防災』を実施しており、国道276号『岩内共和道路』は平成26年度3月に共和町梨野舞納〜幌似間を開通し、今年度中の全線開通に向け工事を促進して参ります。

 また、管内では交通安全対策、無電柱化、橋梁・トンネル等の老朽化対策を計画的に取り組んでおり、今後も引き続き、安全で信頼性の高い道路の確保に努めて参ります。
 治水事業では、洪水から尻別川流域住民の生命財産を守るため、自然災害に対応する根幹的な治水対策として、河道断面が不足している区間において、洪水時の水位を低下させる河道掘削を実施しています。事業実施や河川管理に当たっては、羊蹄山を背景とした雄大で美しい自然環境を良好な状態で次世代に引き継ぐようその保全に努めて参ります。
 港湾整備事業では、小樽港において建設から100年以上経過しても、なお現役として活躍する北防波堤の安定性を確保するための改良及び老朽化対策としての第3号ふ頭の岸壁改良、石狩湾新港では港内の静穏度向上を図るための北防波堤延伸、岩内港では港湾施設の老朽化対策などの施設整備を推進しています。
 農業農村整備事業では、効率的かつ生産性の高い農業経営を目指して、国営農地再編整備事業「真狩地区」において区画整理等を実施するとともに、昨年より事業着手した国営緊急農地再編整備事業「ニセコ地区」において、生産性の向上と農地の土地利用の計画的な再編を図るべく、本格的に区画整理を実施して参ります。
 水産基盤整備事業では、古平、美国、寿都漁港で、荒天時に漁港内の安全を確保するための防波堤改良、施設の老朽化対策など、水産物の安定供給のための施設整備を推進しています。
 当部といたしましては、地域との連携を念頭に、防災・減災事業、インフラの老朽化対策を始めとする多様な施策を着実に推進し、「地球環境時代を先導する新たな北海道総合開発計画」が掲げる目標の実現を目指して、引き続き、社会資本整備や維持管理の品質確保、コスト縮減等を図りながら、地域の期待に応えるよう、その使命、役割を果たして参りたいと考えています。
 本年が、皆様にとりまして実り多い一年になりますことをご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。


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