建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年2月号〉

仙台塩釜港仙台港区向洋地区岸壁(-14m)耐震改良工事

 五洋建設株式会社
 東北支店 現場代理人
 堀田 一久

施工位置図

1.工事概要

 本工事は、高砂コンテナターミナル内の2号岸壁における耐震改良工事、ならびに中野地区、向洋地区の航路・泊地において浚渫工事を行うものです。
 耐震改良工事の主な内容は以下のとおりです。
・本体工(鋼管杭製作・打込、頂部コンクリート、タイ材取付)
・陸上地盤改良工(高圧噴射攪拌工法)
・海上地盤改良工(深層混合処理工)

2.安全管理活動

 本工事は、供用中の岸壁、航路・泊地での施工となるため、一般航行船舶及び荷役作業の支障とならないよう、夜間作業を行っています。そのため、作業場所の照度確保、反射ベスト着用による作業員位置の明示、カラーコーンや蛍光スプレー等による危険箇所の明示の徹底等、視認性が低下する夜間特有の事故防止に向けた安全対策を講じています。
 また、コンクリート取り壊し等の騒音を発生する作業については、低騒音型の機械を使用する等、環境対策にも配慮しながら工事を行っています。

深層混合処理杭打設状況 高圧噴射攪拌工法施工状況

3.関係機関との連絡調整

 工事を進めるにあたっては、港湾管理者主催のバース会議にて作業調整を図るとともに、港湾利用者から日々情報収集を行い、船舶入出港時刻や荷役作業状況を確認して工事実施時間等を調整しています。また、コンテナヤード内での作業については、発注者との連携を密にしながら、港湾利用者との工程・ヤード調整等を行っています。

4.おわりに

 平成26年9月に海上作業を完了し、現在は陸上作業を主体に工事を進めています。今後は主要工種である本体工の施工を行っていきますが、寒さの最も厳しい時期を迎えます。夜間作業も続きますので作業員の健康管理に一層配慮しながら、「基本ルールの徹底と確認の励行ヨシ!」のスローガンのもと、安全管理を徹底していく所存です。


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