建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2015年1月号〉

今福地区建設工事安全連絡協議会

 株式会社佐藤渡辺、滑栄免作業所長
 所長 木村 泰久

 今福地区建設工事安全連絡協議会(以下、「今福地区協議会」)は西九州自動車道 国道497号 伊万里松浦道路(佐賀県伊万里市〜長崎県松浦市を結ぶ延長17.2km)のうち県境を跨ぐ山代久原IC〜今福IC間の長崎県側を平成26年度内の開通を目指して改良工事、舗装工事、防護柵工事、標識関係工事、通信設備工事等を担当する受注者および発注者にて組織し、地域の環境保全と事業の無事故無災害を目的として活動しています。
 主な活動としては月に1回、上部組織である長崎管内北部地区建設工事安全連絡協議会(調川地区等を含む)を開催し、事業全体の施工管理に必要な連絡調整をおこなうとともに随時、現場パトロールを行い、お互いの現場を点検し意見交換をおこなっています。
 今福地区協議会では毎週1回工程調整会議を開催し、現場内への進入ルート、施工箇所等の確認、施工日数の調整や問題点の早期解決を図り、早期完成を目指すとともに、輻輳工事における事故・災害防止に努めています。また、地域への貢献を目的に美化清掃活動を地元の皆様との交流を深められるよう取り組んでいます。
 地域の環境保全については、事業に伴う地域住民への負担を十分理解したうえで、自治区とのコミュニケーションを図り、工事車両の速度を制限し、騒音・振動等の軽減を図り、道路幅員の狭い箇所には、交通誘導員を配置し地元車両優先を徹底したり、最近まで日曜日の完全休工と平日残業ゼロの取り組み等で、地域の環境保全に努めてきました。


 今福地区は北松型地すべり地帯で、改良(切土工)工事の施工に当たっては、アンカー工を用いた逆巻き工法で地山状況を確認しながらの施工で時間を要したところですが、改良工事もほぼ完了し現在は開通を間近に控え、秋以降の天候不順の影響と当社が連続鉄筋コンクリート舗装を施工する関係(コンクリート打設後、養生中5日〜7日程度、毎日散水養生を行う必要があるため等。)等で日曜日と平日の17時以降に軽作業を行わなければならなくなった際も、自治区の協力により施工しています。
 伊万里松浦道路は、地域からの期待も大きく早期開通が望まれている、今福地区協議会の会員相互と地域の皆様との絆を大切にし、開通にむけて残工事の推進に努めてまいりたいと思います。


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