建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年12月号〉

【ZOOM UP】

新ひだか町図書館・郷土館が平成26年11月末完成予定

―― オープン予定は平成27年4月

新ひだか町 図書館・郷土館建設

外観完成イメージ

 寿都町は、後志管内南部、日本海に面し、古くは鰊漁場として発展した歴史あるまちで、現在も水産業や林業が基幹産業。また、自治体初の風力発電施設「風の街・すっつ」として知られている。
 同町では「木にふれあい、木に学び、木と生きる」を木育のコンセプトに木の良さを活かし木とふれあいスポーツを通し健康づくりにつなげる施設「(仮称)寿都町総合体育館」の建設を進めている。
 既存の町民体育館は、昭和48年に建設され40年が経過し老朽化が進み、利用者に支障をきたしている。また、災害時の避難所になっており耐震化が近々の課題となっていた。そこで、利用者の安全・安心や町民ニーズに応える施設建設となった。
 新ひだか町は、「図書館・郷土館基本計画」に基づき図書館と郷土館を併設した、新ひだか町図書館・郷土館の建設工事が進められている。
 新ひだか町では、平成15年9月26日に発生した十勝沖地震にて閉鎖した旧静内町文化センターにあった図書館機能と町内の老朽化した郷土館を併設する形で当センターのあった山手公園内にて移転・改築することとなった。
 当施設の整備にあたっては、子どもからお年寄りまで誰にでも利用しやすく、楽しむことのできる空間構成や充実した情報機能を有する学習施設づくりの実現が図られている。
 図書館・郷土館整備のコンセプトとして
(1)「知りたい」
(2)「読みたい」
(3)「楽しみたい」

を柱とし、
1)地震に強い施設づくり
2)誰にでもやさしい施設づくり
3)ゆとりがあり、明るい施設づくり
4)安心・安全な施設づくり
5)高度な情報機能を備えた施設づくり
6)二つの機能が連携する施設づくり
7)公園と一体となった施設づくり

 といった7つのキーワードを用いて施設整備を行った。
 中心市街地に位置しながらも、公園の自然・周辺環境と調和した外観、公園からの動線を考慮することで公園の一部として利用できる落ち着いた施設の整備となった。また施設内にある郷土館では「自然との闘いから自然との共生の歴史を生み出した先人の「力」=町の記憶を強く感じる郷土館」という展示コンセプトに基づき常設展示スペースが設けられている。
 なお、当施設は平成27年4月オープン予定、新名称は「新ひだか町図書館・博物館」の予定。


HOME