建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年12月号〉

【ZOOM UP】

地域交流・活性化と町民の健康づくりを推進

―― 「木にふれあい」「木に学び」「木と生きる」をコンセプトに地域材カラマツ仕様の総合体育館建設

北海道寿都町 (仮称)寿都町総合体育館建設事業

外観完成イメージ

 寿都町は、後志管内南部、日本海に面し、古くは鰊漁場として発展した歴史あるまちで、現在も水産業や林業が基幹産業。また、自治体初の風力発電施設「風の街・すっつ」として知られている。
 同町では「木にふれあい、木に学び、木と生きる」を木育のコンセプトに木の良さを活かし木とふれあいスポーツを通し健康づくりにつなげる施設「(仮称)寿都町総合体育館」の建設を進めている。
 既存の町民体育館は、昭和48年に建設され40年が経過し老朽化が進み、利用者に支障をきたしている。また、災害時の避難所になっており耐震化が近々の課題となっていた。そこで、利用者の安全・安心や町民ニーズに応える施設建設となった。
 建設にあたり同町では、国において平成22年10月に施行された「公共建築物における木材の利用の推進に関する法律」に基づき、北海度が策定した「北海道地域材利用推進方針」に即し、「寿都町地域材利用推進方針」を策定し、“木造”を基本にした総合体育館を建設することになった。
 施設の特徴は、地元のカラマツ材をはじめ、後志管内の間伐材等地域材を利用した大断面の集成材を使用し、内装も木質化にすることで誰もが「木にふれあい・木の大切さ」を理解でき、健康で人に優しい施設となる。
 その他、2階デッキでのウォーキング・ランニングやプールと一体的利用もできることになる。
 寿都町ではこれまでにも木造建築を積極的に取り入れ、「こどもふれあいセンター」「食育センター」「定住促進住宅」「新栄会館」などの建設を進めてきた。11月7日(金)には今回の総合体育館施設構造見学会を行った。


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