建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年10月号〉

【ZOOM UP】

女子学生会館敷地内に東川町国際交流会館が10月完成

東川町 国際交流会館建設工事

完成予想図

東川町

 東川町は日本で最大の大雪山国立公園の玄関口に位置し、北海道の最高峰旭岳を擁する自然豊かな町で、全国でも珍しく上水道がない町。
 また、忠別川の上流部には天人峡温泉や羽衣の滝、旭岳温泉があり、クラフトの町としても有名で、町内には木工製品の工房や、お洒落なカフェも点在する。田園風景が美しく北海道で初めての「景観行政団体」に指定され、町外はもとより道外からの居住者も多く、近年では国際交流にも積極的な取り組みをしている。写真による町おこしも行っており、毎年開催される「写真甲子園」には全国からたくさんの高校生が参加している。

建設の経緯

 既存女子学生会館は、東川町にある専門学校女子生徒が入寮する施設として、昭和63年に建設、平成2年に増築を行った。近年は国際交流が活発になっていることや、専門学校内に日本語教室が創設され、海外から多くの留学生が利用している。既存施設だけでは、留学生の数に対し受入が困難になってきたことから国際交流の生活拠点として増築及び改修をすることになった。

整備趣旨、施設面の特色

 既存施設は70室、増築棟は42室とし、全室112室の最大224名(1室2名計算)が入寮することができる。全体構成はウィング状となり、既存は「西館」、増築部は「東館」で、全体が国際交流会館として再生される。ウィング中央部は交流サロンがあり、日本文化を伝承する茶室や温もり溢れる薪ストーブが設置され、相互交流が図れる空間構成としている。


今後の予定

 国際交流会館は平成26年10月から利用開始となり、交流サロン部は10月30日まで工事がされる。


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