建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年6月号〉

【ZOOM UP】

北海道の医療・保健・福祉の充実・発展に寄与する札幌医科大学の整備

札幌医科大学屋内体育施設その他改築工事

外観完成イメージ

 札幌医科大学は医師をはじめとする地域に貢献する医療人を育成するとともに、先進医学・保健医療学の研究や高度先進医療の提供、さらには地域への医師派遣などを通し、北海道の医療・保健・福祉の充実・発展に寄与することを目的に設置された医療系総合大学です。
 北海道建設部は平成24年3月に策定された「札幌医科大学施設整備構想」に基づき、地域医療へ貢献できる人間性豊かな医療人育成のための教育機能、国際的・先進的な研究を推進するための研究機能、そして医療従事者への良好な雇用環境を提供するための保育機能の充実を目標に、それらの機能を兼ね備えた複合施設の整備を進めています。

【基本方針】

1.周辺環境への配慮

 建設予定地が閑静な住宅地に隣接していることから、弓道場や競技場の音・光に配慮するとともに、建物高さを抑え、圧迫感や日陰の影響を少なくする。

2.地球環境への配慮

 札医大が省エネ法第一種指定事業者であることから、自然採光や通風により自然エネルギーを活用し、二酸化炭素を削減する設備とするとともに、積極的に敷地を緑化し、内装の木質化に努める。

3.機能的な施設

 段差等を無くしたユニバーサルデザインとし、駐車場は一方通行のロータリー式として、保育施設送迎時の駐停車をしやすくする。また、3つの施設のゾーンが明確に区分され、異なる利用者がわかりやすい施設とする。

4.安心・安全への配慮

 耐震性を高めるとともに、災害時の避難や消火に配慮する。また、3つの施設毎に管理区分し、施錠できるようにするとともに、保育施設入り口周りを歩車分離する。

5.経済的な建物

 合理的で無駄の無い構造計画と平面計画でイニシャルコストの縮減を図るとともに、合理的な設備システムの採用や機械室・電気室を集約することにより維持管理費の縮減を図る。


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