建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年5月号〉

【タウンリポート】

2014年 自治体企画

◆ 北海道稚内市
◆ 北海道紋別市
◆ 北海道網走市
◆ 北海道北見市
◆ 北海道岩見沢市
◆ 北海道小清水町




環状通拡幅などの都市基盤整備や
多機能型施設建設に着手

北海道稚内市

稚内市長
工藤 広
 稚内市の平成26年度予算は、総額で451億6320万円、前年度当初比9.7%の増額。一般会計は、同比5%、11億円の増額で231億1千万円となっている。また、国の経済対策補正予算を活用し平成26年度予定していた事業を積極的に前倒を行い、約5億5千万円を平成25年度3月補正予算に計上しており、3月補正予算と併せて切れ目のない経済対策予算を組んでいる。  今年度の主な事業としては、子育て支援や地域コミュニティの活性化を図るため学童保育所・児童館とともに、地域活動の拠点となる機能を併設した多機能型施設の建設着工に向けた実施設計及び地質調査測量の実施や、市民生活に不可欠な情報媒体であるテレビ(TVH)の放送エリア拡大によるデジタルテレビ中継局の整備を進める。また、旧稚内商工高等学校跡を稚内大谷高等学校校舎としての活用、防災拠点・社会教育施設としての機能を持たせた複合施設としての整備を進める。さらに、稚内南小学校の改築に向けた基本設計業務を実施する。  都市基盤整備については、平成24年度から着手している緑・富岡環状通の拡幅工事、既存の市道201qについての路面性状調査の実施や、潮見ヶ丘通・栄2条通の道路整備に加え、稚内公園、街区公園の整備を進めるとともに稚内港や宗谷港の改修事業を実施する。  景気回復の兆しが感じられつつある地域経済の状況を足踏みさせることのないよう事業の実施を最優先に考え、予算編成を行っている。

環状線拡幅工事

市制施行60周年を活力に地域産業基盤整備を推進

北海道紋別市

紋別市長
宮川 良一
 紋別市の平成26年度予算は一般会計が188億8286万5千円と前年度当初比17.3%増となり、特別会計と合わせた総額は、251億6508万3千円で前年対比12.0%増となった。  今年度の主な事業として、平成27年4月に開院予定となっている広域紋別病院の移転新築工事にあわせ、落石第11号線の改良舗装や山の上線のロードヒーティングを設置するとともに、隣接地に紋別保育所と紋別児童館を合築するなど、周辺整備を進めていく。また、平成28年度に予定されている木質バイオマス火力発電所の稼動に向け、建設用地の取得のほか、上下水道管の整備を進めていく。  農林水産業費は10億1232万3千円を計上、このうち、農業については、認証材を活用した牛舎の施設整備に対する建設補助を創設し酪農経営を推進する。  林業については、森林経営計画を策定し、施業の集約化と作業路の補修支援により森林整備を推進していく。 水産業については、ホタテ漁船の更新支援を行い、生産能力の向上と安定化を進めていく。  土木費は21億2608万3千円を計上、橋梁長寿命化をはじめ、道路整備については老朽化の著しい路線の改修に着手する。市営住宅については、計画的な改修整備を行う公営住宅ストック長寿命化計画を策定するとともに、元新団地・せせらぎ団地・上渚滑11丁目団地の改修に着手する。  教育費は10億4996万円を計上、潮見小学校及び南丘小学校校舎の耐震改修工事を実施する。  また、今年は市制施行60周年を迎えることから、記念式典に加え周年事業を実施する。

ガリンコ号

天都山展望台・流氷館整備や
市民プール建設で大型事業予算

北海道網走市

網走市長
水谷 洋一
 平成26年度予算は総額で387億8130万円前年度当初比12.5%増となった。一般会計は、239億4078万7000円で17.2%の増額で内普通建設事業費は大幅増額の50億2886万円を計上した。  これは、天都山展望台・オホーツク流氷館整備事業や市民健康プールの建て替え、一般廃棄物処理施設整備などの大型事業の着工で増額予算措置となった。  今年度の主な事業は社会福祉事業で能力開発センターの増改修。都市基盤整備事業として、道営土地改良(負担金)、市道22路線改修、生活道路整備や潮見鱒浦線ほか2路線の歩道整備、小学校通学路整備と歩道新設を進めるほかに、海岸施設や護岸整備も図る。  生活安全・安心事業で河川整備、冠水対策として雨水管渠調査設計や管渠布設・排水対策を推進する。  また、除雪関係では市道除雪やロードヒーティング管理で市道20路線45箇所整備、除雪作業車の整備も強化する。  学校教育事業で小・中学校の施設調査・整備計画策定や長寿命化調査を進める。  網走市は「支え合い・安心して暮らせるまち」「快適で調和のとれたまち」「にぎわいと活力にあふれるまち」「みずから学び・ふれあいを大切にするまち」「みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち」を目指し市民と共に“まちづくり”を進める。

流氷原をゆく「おーろら」(流氷砕氷船)

市民温水プール・中央図書館建設事業継続と
アイスホッケーリンクの建設

北海道北見市

北見市長
櫻田 真人
 北見市の平成26年度予算は、総額は1113億1142万7000円で前年当初比4.4%増額、うち一般会計は688億2000万円で2.1%の増額となった。  一般会計の内、普通建設事業費は114億3238万5000円を計上。  特に、教育費関係として市民温水プール、中央図書館建設の継続や市民スケートリンク整備で屋根付きアイスホッケー場建設などの大型事業により16%増の総額80億5537万2000円の計上となった。ほかに端野小改築事業継続や留辺蘂小改築基本実施設計、学校耐震診断調査・学校耐震改修工事の実施などを進める。  土木費は、17.6%増の45億6983万1000円を計上。高栄団地建て替えで3億4784万8千円を計上。  生活道路改良舗装事業で三輪第四道路ほか29路線、端野町177号線道路、常呂川東線道路ほか1路線の整備や末広町5号道路ほか22路線などの実施設計にあたる。   道路整備で北見自治区の夕陽ケ丘道路、南4線道路、西7号道路、端野自治区で端野町12号線の整備を進める。また、公営住宅整備事業では、高栄D団地(南岡地区)の建て替えや市営住宅の改善等を実施する。  水道事業会計では、施設整備事業で広郷浄水場天日乾燥ろ床建設、温根湯温泉浄水場整備、配水管布設、配水管布設替、三輪ポンプ場外構、中区ポンプ場実施設計をはじめ、旧営農用水系統計装盤更新設計などで13億7826万5000円の予算計上をしている。

市民温水プール(外観完成イメージ)

志文小校舎改築継続と
緑が丘霊園拡張造成事業に着手

北海道岩見沢市

岩見沢市長
松野 哲
 岩見沢市の平成26年度予算は、総額で前年度当初比6.2%増の958億8100万円。一般会計は同比2%増の511億円となった。  今年度は教育部予算として志文小学校校舎等改築2ケ年計画の2年目で13億3119万円を計上。ほか、南小学校など3校の校舎等耐震化実施設計を進める。また、栗沢支所新庁舎基本実施設計で2586万9000円を計上した。  環境部予算では、緑が丘霊園拡張造成で2億960万8000円。また、新ごみ処分場建設の継続事業で33億円を計上した。  建設部予算では、除排雪費として設計基準降雪量を見直し、前年比増額の10億9000万1000円を見込んだ。道路新設改良事業では北2線ほか7主要道路、その他46路線、橋梁補修3橋、側溝整備、防じん処理などで18億8700万円を計上した。  街路事業では1条通・岩見沢駅前通街路、西20丁目通街路の整備や東17丁目通街路現況測量・実施設計などに3億1000万円を計上。他、みなみまち公園、なのはな公園、いわみざわ公園などの公園造成事業を進める。  下水道事業では、汚水管整備や汚水枡設置45カ所、浸水対策、雨水幹線調査設計、災害時応急復旧資機材購入などで8億762万9000円の予算措置を行っている。  一方、経済部予算では、商工金融円滑化として振興資金融資預託金の拡充を図る。また、ポルタビル利用促進事業で第1ポルタビルの設備改修や第2ポルタビル修繕事業を進め、中心市街地活性化に取り組む。

志文小学校建築パース

特養老人ホーム「愛寿苑」改築や
社会教育施設整備充実を推進

北海道小清水町

小清水町長
林 直 樹
 小清水町の平成26年度予算は、総額71億4766万1000円で前年度対比16.7%増額となった。一般会計は前年度当初比22.7%増の51億3800万円。特養老人ホーム改築、スクールバス車庫整備、社会教育施設整備などの事業費計上で普通建設事業費は13億9315万5000円と大幅な増額計上となった。  今年度の主要事業は、民生費関係では、施設の老朽化等で特養老人ホーム「愛寿苑」移転改築事業を進める。2ヵ年計画の初年度として4億6855万9000円の予算措置をした。  土木費関係では社会資本整備総合交付金事業で小清水市街小学校通105m整備、清流橋22m改修を進める。町道整備では小清水市街東第1仲通70m、小清水市街西第2北裏通228m、浜小清水市街公園通489mなどの整備を行う。  また、町道など調査設計として橋梁長寿命化設計2橋、用地測量2路線や町住南団地1棟16戸の長寿命化を図る。  教育費関係として小清水中校舎外構整備、社会教育施設整備で浜小清水公民館LED改修、止別公民館整備(平屋・延べ458u)や社会体育施設整備で武道館、農業者トレーニングセンター改修事業を進める。  今年度は、特にふれあいセンター、子育て支援、保育所の整備や高齢者施設など民生・社会施設関係を重視した増額編成を組んでいる。昨年度実施設計に着手し、建設が始まる特養老人ホーム「愛寿苑」は町民の期待も大きい。

ハイランド小清水725(屈斜路湖を一望するパノラマビューポイント)

HOME