建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年4月号〉

【ZOOM UP】

利用者層多様化に対応した安全で快適な「市民温水プール」

── 市民のニーズに応え施設機能の向上・充実を図る

北見市 市民温水プール建設事業


 北見市の市民温水プールは、通年型の屋内温水プールとして昭和48年に開館し、泳力の習得と向上や気軽に水に親しむ施設として年齢を問わず多くの市民に親しまれ利用されてきた。
 近年では、特に健康増進、体力向上や、運動・身体能力の維持に関する関心の高まりから、今後、ますます高齢者等を中心に利用者が増加すると推察されていた。
 開館から40年余りが経過した既設の市民温水プールは老朽化、狭隘化が顕著なことから、施設機能の向上・充実と合わせて再整備を行うことになった。
 基本設計の策定には、長年にわたり水泳の普及、技術向上活動に貢献している北見水泳協会より専門的見地からの提言や、プロポーザル選定委員会における技術提言も踏まえ取りまとめを行った。

■施設整備と目的

1.新たな施設として市内中心部へ移転し、公共交通による利便性の向上と、専用駐車台数の増嵩を図る。
2.公共プールへのニーズを反映した機能の充実と、公共施設としての安全性や快適性の向上を図る。
3.小児から高齢者、障がいを持った方まで、多様なニーズに対応可能な機能の充実を図る。
4.バリアフリー機能や、環境負荷低減、循環資源の活用など、公共施設整備に求められる与条件の反映。
5.施設の視認性を確保する一方、周辺環境や都市機能との融和を図る。
 以上の計画で目的達成を図ることになったほか、市内で生産される大断面集成材を構造部材(梁)に活用する。

■プール計画

利用者の世代別、年代別、利用形態別を想定している。


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