建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年3月号〉

「地味でも着実な安全活動」を目指して

 愛川・南浅川地区工事安全連絡会 代表
 さがみ縦貫相模川橋上部工事
 株式会社大林組 所長
 大賀 猛

圏央道事業の計画概要

 愛川・南浅川地区工事安全連絡会は、圏央道のうち国道129号(相模原愛川IC)から国道20号(高尾山IC)に至る工事区間を担当している施工者で構成されています。
 この区間は東京都と神奈川県の都県境の山間部と相模川右岸沿いの丘陵部を南北に貫くようなルートで、山岳トンネル、シールドトンネル、橋梁、切盛土工等の多種多様な工種があるのが特徴です。また土を運搬する工事が多く、数多くのダンプが日々運行するため、交通安全には特に力をいれなければいけません。
 また、平成25年度からは国土交通省の工事だけではなく、ネクスコ中日本の工事も同時に実施されていることも特徴です。作業間調整を日々行い、無理な輻輳作業がないように注意する必要があります。
 愛川・南浅川地区工事安全連絡会では、発注者である国土交通省、ネクスコ中日本、施工者、地元の皆様等と意見交換しながら、工事全体が円滑にすすむよう工事間の連絡調整をはじめ、事故・盗難防止活動、環境美化活動、地元の方々へのコミュニケーション活動に重点を置いて活動しています。
 具体的な活動内容は、施工者間の工事・工程調整をはじめ、労働基準監督署との合同安全パトロール、警察署を招いての交通事故防止講習、工事車両の運転マナー監視活動、周辺道路の美化清掃活動、現場見学会の開催、地元行事への参加などです。
 工事安全連絡会の活動開始から長い年月が経過し、数多くの施工者が協議会に参加し、無事に工事を完成させていきました。さがみ縦貫道の開通は目前ですが、関係者の皆様と意見交換しながら、工事安全連絡会として「地味でも着実な安全活動」をスローガンに、事故防止に最後まで取り組んでいきたいと考えています。

警察の交通安全講話 市民見学会

道路清掃 労基合同パトロール



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