建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年2月号〉

関門航路の航行船舶への安全に配慮した工事を目指して

 関門航路(六連島西側地区)工事安全連絡協議会 会長(東亜建設工業株式会社)
 竹山 雄二

1.協議会について

 関門航路は、コンテナ船、貨物船、フェリー等が航行する船舶が多く、潮流の速いところです。
 当協議会は、関門航路(六連島西側地区)工事に係わる関係者が相互に協力し、関係者間との安全施工に関する緊密な情報交換及び連絡調整を行い、航行船舶との衝突事故がないように浚渫作業に努めています。また、非常時に於ける臨機の処置を行うために連絡調整等をスムーズに行うことを目的としています。

2.活動内容

 おもな活動内容として、安全衛生に関する各工事間の調整、労働災害防止及び公衆災害防止に関する情報共有、関係機関との連絡調整、安全衛生推進行事、地域貢献、各機関開催の行事への参加調整等を行っています。
 事例としては、「災害0」を目標に発注者との合同安全パトロール参加、周辺地域の海岸清掃、道路清掃等の活動を通じて、会員各社が情報共有し、円滑に工事を進めること及び地域貢献への寄与を目指しています。

3.関連工事の進捗概況

 関門航路(六連島西側地区)第2ステップの工事は、AからEまでの工区に分かれ、平成23年度からA工区に着手し、本年度はC工区、D工区(当社)によって暫定-14mまで浚渫が終了し、平成26年度内にはE工区の浚渫を完了させ、供用開始する予定です。
 工事期間中は、一般航行船舶に支障を与えないように航路を確保しながら、浚渫・土砂運搬・揚土作業を行っています。
 また、大型船航行時には事前に情報を入手し、迅速に作業船退避を実施するなど、関門航路を往来する一般船舶のスムーズな運航に配慮しています。

4.あとがき

 当協議会としては、関門航路を往来する一般船舶の安全、安定した運航が望まれるなか、九州地方整備局関門航路事務所と連携を図りながら、今後も無事故で工事が円滑に進めていきたいと思います。
 また、周辺地域との連携を深め、地域貢献を図り、安全協議会活動を進めていきたいと思います。

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