年頭所感食・観光・エネルギーなどの資源や特性を生かした
|
![]() |
国土交通省 北海道開発局 稚内開発建設部 部長 七澤 馨 |
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。北海道開発行政の推進につきまして、日ごろから特段のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年、稚内市では、最北の爽やかな気候などを背景に、プロバスケットボールチーム「レバンガ北海道」を始め、道内外から、多くの選手がスポーツ合宿に訪れました。浜頓別町で行われた「第3回北オホーツク100Kmマラソン」にも多くの方々が集うなど、新たな出会いや交流が生まれました。
利尻島・礼文島や枝幸町を訪れる台湾人・タイ人観光客も急増しており、最北の魅力を活かした観光客誘致にも期待が高まっています。
稚内開発建設部は、食・観光・エネルギーなどといった豊かな資源や特性を生かした地域の更なる発展に向け、今後とも、地域の活性化、安全・安心に繋がる社会基盤整備を着実に進めてまいります。
昨年3月の暴風雪や8月の枝幸町での短時間の大雨など、極端化しつつある自然現象を踏まえ、危機管理、災害対応に全力で取り組みます。併せて災害時には、自治体へ災害対策現地情報連絡員(リエゾン)や緊急災害対策派遣隊(TEC―FORCE)を派遣し、積極的に支援することとしております。
一方、今後、急速に進むと見込まれるインフラの老朽化に関し、その対策を進めてまいります。また、自治体の実務者向けに施設点検の講習会を開催するなど、技術的支援を行ってまいります。
道路整備事業では、冬も救急搬送や人流・物流が確保されるよう、国道40号の稚内市と豊富町間において更喜苫内防雪事業を、オホーツク沿岸道路の海岸浸食による道路破損及び地吹雪等の危険箇所解消のため、国道238号浜猿防災事業を実施してまいります。
また、「事故ゼロプラン」に基づく交通安全対策として、一般国道275号中頓別歩道整備を進めます。
港湾整備事業では、日本海側拠点港の稚内港おいて、引き続き第一副港地区の老朽化対策に取り組んでまいります。離島港湾においては、利尻島の鴛泊港において、新フェリーターミナルの平成26年春の供用開始に向けフェリー発着岸壁の整備、また、沓形港などの地方港湾において岸壁の老朽化対策及び静穏度対策に取り組んでまいります。
空港整備事業では、稚内空港の老朽化している場周柵の改良を進めてまいります。
農業農村整備事業では、豊富町及び猿払村において、国営総合農地防災事業「サロベツ地区」、「ポロ沼地区」、浜頓別町において、国営農地再編整備事業「東宗谷地区」を実施してまいります。また、稚内市において、国営土地改良事業地区調査「勇知地区」を推進いたします。
漁港整備事業では、東浦漁港において、静穏度確保のため防波堤整備、抜海漁港において、漂砂対策のため防波堤整備と浚渫に取り組んでまいります。離島漁港では、静穏度確保のために仙法志漁港において、防波堤整備、また、礼文西漁港において、防風施設整備に取り組んでまいります。
結びに、新年が希望に満ちた明るい年になりますことを祈念し、年頭のご挨拶といたします。本年もよろしくお願いいたします。
|