年頭所感安心・安全な食料供給力の強化に向けた基盤整備や
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国土交通省 北海道開発局 網走開発建設部 部長 大内 幸則 |
明けましておめでとうございます。謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
日ごろから皆様には、網走開発建設部の事業の推進にあたり、特段のご支援とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年、管内では、3月に大規模な暴風雪が発生し、そのため尊い命が奪われるなど、甚大な被害が生じました。また、10月にも、台風に伴う被害が生じたところです。
ここにあらためて心より哀悼の意を表し、被災された方々にお見舞いを申し上げます。
地域の皆様の防災に対する意識は以前にも増して高まっており、網走開発建設部として防災・減災に係る取組をさらに進めていく必要性を強く感じております。
オホーツク地域は、農水産業を中心に我が国の食料供給に大きく寄与する地域であり、また、雄大で美しい景観、広大な土地と豊かな海などの魅力的な観光資源を有する地域です。
この豊かな地域において、「食料供給力の維持発展」、「安全・安心の確保」は国民の経済・社会活動の基本であり、我々の重要な使命であると強く認識し、社会資本の整備や危機管理体制の強化などに引き続き努めてまいります。
事業の推進にあたっては、「オホーツク地域づくり連携会議」等で意見交換を重ね、地域の活性化に貢献すべく各種施策に取り組んでおり、網走開発建設部では複数の重点プロジェクトに沿って実施しております。
「食料供給力・競争力強化プロジェクト」では、食料自給率の向上に向けて食料供給力の強化を図っており、美女地区・兵村地区をはじめとする農業農村整備事業地区において、食料供給力の強化や安全で良質な農畜産物の供給力の強化に寄与する畑地かんがい・排水施設などの整備・更新、網走港・紋別港の重要港湾において農水産物の物流拠点としての港湾整備、ウトロ漁港をはじめとする第4種漁港において漁業活動の効率化、安全性の向上、衛生管理対策のための施設整備などを推進しております。
「安全・安心・快適な地域づくりプロジェクト」では、洪水、雪害、地震等、頻発する自然災害に備えて、地域と連携・協働し、ハード・ソフト一体となった総合的な防災・減災対策を推進するとともに、安全な道路交通環境の整備を推進し、安全・安心な地域づくりを目指しており、常呂川をはじめとする1級河川4河川において河道掘削などの整備、国道の橋梁耐震対策・冬期交通障害の解消、港湾・漁港における荒天時の高波対策のための防波堤整備など自然災害に備えた防災対策を進めております。
「広域交通ネットワーク形成プロジェクト」では、広域分散型社会を形成するオホーツク地域の多様な主体が内外の諸地域と交流し、多様な連携・協働を推進するために必要な交通・情報ネットワークの整備を図っており、具体的には、北海道横断自動車道や旭川・紋別自動車道などの高規格幹線道路の整備、地域の物流拠点である重要港湾の網走港・紋別港における港湾機能の拡充を推進しております。
「観光交流推進プロジェクト」では、旅行者ニーズの多様化に対応し、国内外の観光客にとって魅力ある観光地となるよう、地域と連携して、個性的で魅力のある地域づくりに貢献するシーニックバイウェイの活動、みなとオアシス網走や地域マリンビジョン、「わが村は美しく-北海道」運動などの取組を進めております。
「オホーツク環境保全プロジェクト」では、かけがえのないオホーツクの優れた自然環境や農地と人の営みが織りなす農村環境を保全し、次世代に引き継ぐために、人と自然が共生する持続可能な地域社会の構築を図っており、具体的には、網走湖の水質改善対策や自生種に配慮した道路緑化対策などの取組を地域住民、NPO及び自治体などと連携・協働しながら進めております。
社会資本整備は限られた予算の中で、コスト縮減を図りながら質の高い事業を重点的、効果的かつ効率的に推進していくことが求められています。網走開発建設部といたしましても、これまでの事業の成果と諸課題を踏まえ、なお一層の工夫と努力を続けていきたいと考えております。
また、北海道開発局は幹部職員をはじめ、全職員がコンプライアンスの徹底に取り組んでおり、地域の皆様からのご期待に応えるよう、その使命、役割を果たしていきたいと考えております。
引き続き、皆様のご協力をお願い申し上げます。
皆様にとって新しい年が希望に満ちた年でありますよう、また、オホーツク地域が益々発展いたしますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とします。
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