建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年2月号〉

年頭所感

地域と密着した防災体制強化と深川・留萌自動車道 整備事業推進で
地域経済・産業の活性化に期待

国土交通省 北海道開発局
留萌開発建設部 部長
許士 裕恭

 新年、あけましておめでとうございます。日頃より、北海道開発事業の推進にご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
 昨年の留萌管内を振り返りますと、年明け早々、記録的な降雪や暴風雪の影響により国道等において交通規制等が生じ、また、9月初旬には激しい大雨の影響により、水田の一部冠水や国道等の一時通行止め等があり、共に住民生活に影響が生じました。
 これから本格的な厳冬期に入りますが、留萌開発建設部としては、このような自然災害にも即応できる「安全・安心な地域づくり」に今後も一層尽力して参りたいと考えております。
 また、当部におきましては、3月16日に深川・留萌自動車道の留萌幌糠ICから大和田ICまでが開通し、4月14日には天売・焼尻島への玄関口となる羽幌港中央ふ頭の竣工式典が行われました。いずれの事業も震災時の緊急物資輸送など地域の安心・安全の確保や物流効率化、観光振興に繋がるものであり、地域経済の基盤強化にも寄与するものと期待しております。
 当部では、今年も事業推進に当たっては、適切な維持管理に加え、災害発生時に万全の体制が取れるよう、引き続き、地域とより密着した体制づくりを目指します。また、これからの新たなインフラ整備については、有効に活用されることにより安心・安全な地域の形成に寄与し、地域経済発展の大きな糧となるものと考えます。今後も、関係機関との緊密で効率的な連携を図りながら、地域が元気で楽しく安全に暮らせるよう、新たな北海道総合開発計画の主要施策に基づいた社会資本整備のさらなる推進に引き続き尽力してまいります。
 昨年7月に行われた「留萌地域づくり連携会議」の場でも話させていただきましたが、地域づくりの課題、特に「観光」については、美しい日本海に面する延長約180kmの海岸線に位置する1市6町1村の8つの市町村で構成されている管内が、5万人の一つの都市だと考えれば、これほど多様性に富んだ都市は他にはないと捉えています。地域の発展のためには、魅力を作り、それをどう発信するかということに尽きると思いますが、魅力は十分に出来上がってきており、発信についても様々な工夫や連携により実を結びつつあります。当部としては、社会資本整備事業を通じて、少しでも地域の皆様のお役に立ち、夢を叶えるお手伝いができればと思っています。
 結びになりますが、本年も事業の執行機関として、効率的な予算執行に努めるとともに、関係機関とも緊密な連携を図りながらより効果的な事業の推進をしていきたいと考えておりますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
 新しい年が皆様方にとりまして希望に満ちた年でありますよう、皆様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。


HOME