年頭所感地域連携で防災・減災対策強化と安全で良質な食料生産に向けた
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国土交通省 北海道開発局 帯広開発建設部 部長 板倉 純 |
あけましておめでとうございます。皆様には、健やかに新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
帯広開発建設部が実施している開発行政の推進につきましては、日頃から特段のご支援とご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。
昨年を振り返りますと、2月には十勝管内で最大震度5強の地震があり、その後も風雨等に伴う道路の通行止めや土砂の流出が発生しました。特に10月に発生した台風26号は、暴風雨に加えこの時期には珍しく積雪を観測した地域もあり、住民の生活に大きな影響を与えました。当部では、国道や一級河川における防災に努めるとともに、被災自治体へリエゾンを派遣するなど地域の安全・安心の実現のための取り組みを行っております。
今後も職員一同更なる防災意識の向上に努め、地域と連携した防災・減災対策を進めてまいります。
平成22年12月3日に公布されました「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」(六次産業化・地産地消法)により、地域の農産物・水産物を加工し付加価値を付けることで、地域の産業・経済を活性化していく方向に舵を進めているところです。
最近の分析の結果、食品加工業の活性化が地域の農業に好影響を与える好循環の状況が確認されております。
帯広開発建設部は安全かつ良質な食料を低コストで安定的に生産するため、国営かんがい排水事業や直轄明渠排水事業、国営農地再編整備事業により農業生産基盤の整備を進めてまいります。
また、食料供給基地としての物流機能を向上させ、地域の経済や皆様の安全・安心な暮らしを支えるためのネットワークを形成するため、道路部門では高規格幹線道路や一般国道、港湾部門では十勝港の整備・維持を積極的に推進します。平成26年度は北海道横断自動車道の浦幌ICから白糠IC(仮称)、帯広・広尾自動車道の更別ICから忠類大樹IC(仮称)が開通する予定となっております。
治水部門では、近年多発しているゲリラ豪雨等に備えた河川整備事業を推進するとともに、札内川の礫河原再生の取組等といった河川環境・景観保全にも努めてまいります。
各事業を進めていく上で帯広開発建設部としましては、職員一同コンプライアンスの徹底に取り組んでまいりますので、皆様にもこの取り組みへのご理解を賜りたく、引き続きご協力をお願い申し上げます。
最後になりますが、新しい年が皆様方にとりまして素晴らしい年でありますよう、また十勝地域が益々発展いたしますよう御祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
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