建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年2月号〉

年頭所感

災害に強い広域ネットワーク構築や基幹産業の農水産業振興と
地域経済発展を推し進める

国土交通省 北海道開発局
釧路開発建設部 部長
石田 悦一

 新年明けましておめでとうございます。
 新しい年を迎え、謹んで皆様のご健勝を心からお喜び申し上げます。
 釧路開発建設部が実施しています開発事業の推進につきましては、日頃から特段のご理解とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
 昨年を振り返りますと、釧根管内においては、2、3月の暴風雪、9月には台風18号による大雨、10月の台風26号など災害が多発した一年でありましたが、改めて異常気象に対する災害への備えについて、ハード・ソフト両面から強化を図っていかなければと実感したところであります。今後とも災害時の市町村支援等に積極的に対応してまいります。
 また、各種政策の効果が発現するなか、道内の景気も緩やかに回復しつつあり、景気回復の動きが確かなものになることが期待されています。このような状況の中、釧路開発建設部は、管内の社会資本整備を通じて地域経済の発展に貢献することが引き続き期待されているものと考えています。
 さて、このような私たちを取り巻く昨今の状況にあって、釧路開発建設部におきましては、道央や十勝圏等との物流や観光面等の強化、災害時の代替性の確保など、災害に強い広域ネットワークを構築するため、北海道横断自動車(本別〜釧路間)、地域高規格道路などの整備を引き続き進めていくほか、冬期の安全で信頼性の高い道路交通を確保するため、冬期道路管理の重点化、道路防雪対策を推進していきます。
 また、管内の農業は、酪農が主体であり、農業経営の安定などを目指した事業を展開しており、引き続き国営環境保全型かんがい排水事業や国営総合農地防災事業を推進していきます。そして、物流・交流等のさらなる円滑化を図るため釧路港、根室港、霧多布港及び釧路空港で事業を推進するほか、基幹産業である水産業の振興を図るため、地域特性を踏まえた漁港整備を進めていきます。
 さらに、近年頻発する自然災害を踏まえ、釧路川において弟子屈地区の河道整備により治水安全度の向上を図るとともに、引き続き地域と連携しながら、釧路湿原において自然再生事業を継続していきます。
 釧路開発建設部では、今後とも地域との連携を一層深めながら、地域の様々なニーズを踏まえ、釧根地域の特性・資源が活かされるよう社会資本整備を積極的に推進していきたいと考えておりますので、地域の皆様のなお一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 年頭に当たり本年が皆様方にとって、またこの釧根地域にとりましても良き年でありますことをご祈念し、新年のご挨拶といたします。

石田 悦一 いしだ・よしかず
昭和57年 3月 大阪大学工学部 卒業
昭和59年 3月 大阪大学大学院修士課程 修了
昭和59年 4月 北海道開発庁採用
平成13年10月 国土交通省北海道開発局建設部道路計画課道路調査官
平成15年 7月 同 北海道開発局建設部道路計画課道路企画官
平成17年 8月 同 北海道局地政課事業計画調整官
平成20年 4月 同 北海道開発局事業振興部技術管理課長
平成22年 4月 同 北海道開発局開発監理部職員研修室長
平成23年 4月 同 北海道局企画調整官
平成25年 7月 同 北海道開発局釧路開発建設部長

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