建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2014年2月号〉

年頭所感

多様な産業や豊かな観光資源を伸ばし災害対策強化や
地域の活性化の取り組み強化

国土交通省 北海道開発局
室蘭開発建設部 部長
戀塚 貴

 新年明けましておめでとうございます。
 みなさまには、健やかに新年をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
 室蘭開発建設部が実施している開発事業の推進につきましては、日頃から特段のご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。本年も国民の皆様の安全安心を念頭に、地域が元気になる仕事を果たせるよう、職員一丸で取り組んでまいりますので、昨年同様のご支援をお願いいたします。
 胆振・日高地方は、製紙、石油精製、鉄鋼、機械などの製造業や軽種馬、稲作、トマト、昆布、サケ、ウニ、畜産などの農水産業、更には美しい景観、温泉を活用した観光業などバリエーション豊かな産業が展開されており、国を支えていく可能性を大きく秘めた地域として、その特色を更に伸ばしていくことが求められています。そして、それらの営みを支えるのが道路、河川、港湾、漁港、農地といった良好な社会基盤です。
 昨年を振り返りますと、室蘭開発建設部の事業においては、4月に追直漁港沖合人工島、11月に白老港第3商港区が供用開始され食糧供給基地としての機能、国際競争力が高まり北海道の役割が一段と大きくなったものと考えます。また、苫小牧港西港区西ふ頭耐震強化岸壁の供用開始など災害に対する備えについても着々と進めているところです。
 安全・安心な国土づくりのための社会基盤整備として、近年浸水被害が頻発している鵡川・沙流川の治水対策や樽前山噴火に伴う土砂災害への対策、胆振海岸の侵食対策を引き続き推進するとともに、ダム事業の検証の結果、対応方針が継続と決定した平取ダムの早期完成に向けて事業を進めてまいります。また、安全・安心・信頼性の高い道路ネットワークを確保するため、日高自動車道の整備、橋梁の耐震対策や老朽化対策、交通事故防止のための効果的な交通安全対策、港湾・漁港における防波堤整備など利用船舶の安全確保を引き続き推進します。
 食料供給基地・北海道の主要産業である農業、水産業の生産性の向上、安定供給及び品質の向上を図るため、農産物の生産効率を高めるための農業用用排水施設、水産物の増養殖支援及び品質・衛生管理の高度化に資する屋根付き岸壁等の整備を進めてまいります。
 地域の発展と活性化につながる取組として、昨年は「北海道新幹線×nittan地域戦略会議」の取組への参加、室蘭工業大学との包括連携協定締結、登別市との人材育成を中心とした協定などをおこないました。今年は、さらに地域との連携を強化し地域の発展と活性化につながる取組を拡大してまいりますので皆様のなお一層のご理解とご協力をお願いいたします。
 最後に、本年が皆様にとって素晴らしい年でありますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。


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