建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年12月号〉

【ZOOM UP】

釧路市、災害に強いまちづくりを目指して拠点施工着工

── 大災害時にも機能を維持する新庁舎

釧路市 仮称・防災まちづくり拠点施設建築工事

完成予定パース

 釧路市は(仮称)防災まちづくり拠点施設の建設に着手している。この施設は、市民の安全・利便性を確保し、大災害時にも機能が維持できるほか、将来の機能変化に対応できる柔軟性を有した、省エネ・環境に配慮した施設として、計画された。
 この理念を実現するため、大規模な地震や津波に対して十分な安全性を確保し、市民の利便性に配慮して、ワンストップサービスを目指した窓口を配置する。また災害時には、施設内の各スペースが防災機能を担い、避難者の安全を確保する。
 そして、自家発電設備を設置し、防災活動拠点として、いかなる大災害時にも長時間にわたって施設機能が維持される施設を目指す。のみならず、隣接する本庁舎のバックアップも可能な施設とする。自家発電のエネルギー源は、電気、ガス、石油など多様化することでリスクを分散する。
 施設の耐久性は高度に設定されているが、将来の用途や機能の変化、増築・改修、間取り変更などには、柔軟に対応できる空間構成を想定した構造とする。維持管理スペースを十分に確保し、将来のシステム更新が容易な長寿命の工法を採用する。
 そして、ライフサイクルコストやライフサイクル二酸化炭素の低減を可能とする構造とすることにしている。




HOME