建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年8月号〉

 副局長インタビュー 空知総合振興局・石狩振興局

活力ある地域づくりと「北海道の価値」を発揮するための社会資本整備に全力

 空知総合振興局(建設管理部担当) 兼 石狩振興局

 副局長 中村 雅彦
 かねだ・こういち
 昭和57年 北海道大学工学部卒
 平成18年 建設部建設情報課主幹
 平成20年 後志支庁産業振興部長
 平成23年 建設部建設管理局次長・建設技術センター派遣
 平成25年 空知総合振興局副局長(建設管理部担当)兼 石狩振興局副局長

──副局長ご就任と本年度の事業推進にあたり抱負をお聞かせ下さい
中村 旧札幌土現時代に治水課長として勤めて以来、7年ぶりの勤務、支庁制度改革で総合振興局の内局となるなど、当時とは様変わりしている部分をありますが、振興局と連携を密にしながら地域の課題解決に取り組んでいきたいと考えています。
 着任直後に各自治体の首長と面会させていただきましたが、どの自治体も地域の特性を生かした特色のある取り組みをしっかりと進めている印象を受けました。今後とも、自治体の皆様と対話を深めながら、こうした取り組みを少しでも後押しできるよう、地域の実情に即した事業執行に心がけていきます。
新千歳空港インター線(千歳市)
※平成25年8月3日(土)15時供用開始
──安全で安心な地域づくりと喫緊課題の防災対策強化に向けた取り組みについてお聞かせ下さい
中村 東日本大震災以降、人の命を守る防災・減災の取り組みが喫緊の課題と認識しています。特に、人口が集中している管内では非常時に広範囲にわたって深刻な事態となることも想定され、ハードとソフトの両面で対策を進めていくことが重要と考えています。
 また、災害を誘発する因子を事前に取り除くことも重要であり、そういった意味でも、日常の維持管理に努めていきたいと思います。
望月寒川の洪水氾濫状況(H12.7.25) 望月寒川広域河川改修事業(札幌市)
──平成25年度予算執行にあたり最重点の施策などお聞かせ下さい
中村 我々の仕事は地域の生活を下支える黒子のような存在ですが、地域振興を戦略的に考える上では重要な役割を担っている。地域の要望について、しっかり耳を傾け、様々な分野の方々と連携しながら、地域の活性化に資する社会資本をしっかり整備していきます。
 主要事業として、道路事業で新千歳空港インター線(千歳市)、岩見沢月形線月形大橋(美唄市・月形町)、仁別大曲線(北広島市)、恵庭岳公園線(恵庭市)、美唄富良野線(美唄市・芦別市)など、街路事業では、3.2.330 8丁目通(野幌停車場線 江別市)、3.4.10駅前通外1(岩見沢停車場線 岩見沢市)を進めます。また、河川事業では、望月寒川広域河川事業(札幌市)、徳富川広域河川事業(新十津川町)を推進。砂防事業としては、オキリカップ支流川通常砂防事業(深川市)や土砂災害警戒区域等の基礎調査を進めます。
3.4.10駅前通外1街路事業(岩見沢市)
──社会資本整備事業や災害復旧対策などで貢献している建設業界への要望や期待がございましたらお聞かせ下さい
中村 建設業は、社会資本整備において重要な役割を担うとともに、災害発生時にはその総合力を通じて、復旧作業など大きな力を発揮し、地域防災上なくてはならない存在となっています。また、道内の主要産業の一つとして、地域の経済や雇用を支える上で大きな役割をはたしています。
 また、建設業界は、これまでの培われた確かな技術力やノウハウの発揮に期待するとともに、私どもとしても地域振興・活性化、安全・安心の確保に向け、地域に密着した存在である建設業界とは今後とも連携を図っていきたいと考えています。
一般道道仁別大曲線(北広島市)

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