建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年7月号〉

【寄稿】地元のための、地元に密着した、安全で快適な環境づくりのために

 中部横断自動車道安全協議会 会長
 中部横断城山トンネル他工事
 大成・岩田地崎特定建設工事共同企業体

 現場代理人(作業所長) 石丸 智実






 中部横断自動車道は、静岡県静岡市を起点に、山梨県甲斐市を経由して長野県小諸市に至る延長132kmの高速自動車国道です。私たち中部横断自動車道安全協議会は、国土交通省甲府河川国道事務所が直轄高速として整備する、富沢IC〜六郷ICにおける工事を担当する施工者で構成されています。当区間は、急峻な山間部を貫く高速自動車国道工事であることから、トンネルと橋梁の工事を中心に施工が進められています。また、インターチェンジも4箇所計画されており、土工事、地盤改良工事等も盛んに行われています。
 私たちの協議会は、これら工区の施工者相互の連絡調整を行い、公衆災害・労働災害の発生を防止すると共に、地元地域の皆様との交流を活発に実施することを目的として設立されました。平成25年6月1日時点で、34の施工者が会員となっています。
 主な活動実績として、毎月1回定例の安全協議会を開催し、施工中の現場の中から2〜3現場を選定し安全パトロールを実施しています。各施工者が他の現場の安全に対する取り組みを実感する良い機会となっています。さらには、四半期に1回は所轄監督署をお迎えして、安全に関する講話を頂くとともに、合同パトロールにも同行していただいています。
 また、地元地域との交流として、地元身延町が開催する「一色ホタルまつり」に参加し、工事に関連するイベント等を行っています。
 夏休みには、小学生とその保護者を対象とした「夏休み親子見学会」を甲府河川国道事務所と共同で企画しました。トンネルの中に入り大型重機に乗ったり、発破の音を体験したりと子供たちには好評でした。
 以上のように、安全に工事を進めるための活動はもちろんのこと、地元に密着した施工者の共同組織として活動を進めております。今後さらに施工者も増加し、より有意義な協議会活動を推進していきたいと考えています。


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