安心で安全な市民生活に向け港湾・生活道路整備や
橋梁長寿命化計画策定

北海道稚内市

稚内市長
工藤　広

　稚内市の平成25年度予算は、一般会計で220億1千万円と、前年度比1.9%の減となっているが、これは平成24年度の国の補正予算の活用により、平成25年度予算15億688万円を前倒ししたことによる減で、この補正前倒しを加えた平成25年度一般会計の実質的な予算額は、235億1,688万円で前年度比4.9%の増と、3月補正予算と合わせた切れ目のない地域経済活性化予算を編成した。
　平成25年度の主な事業としては、本年8月の完成を目指す稚内東中学校の整備のほか、公共灯LED化整備事業、緑・富岡環状通街路整備を進めることとしている。
　また、市民の安心・安全確保のための施策として、市内に156ある橋梁について、今年度、「長寿命化修繕計画」の策定に着手し、計画的な整備を図っていくほか、学校施設の安全性確保のための耐震診断を実施し、計画的な耐震化を進める。
　次に、農業基盤整備については、沼川南部地区畜産担い手育成総合整備事業のほか、沼川地区農道整備事業、増幌地区道営営農用水整備事業などを進める。
　また、都市基盤整備については、稚内港港湾計画の策定事業、稚内港、宗谷港の整備(単独、補助、直轄)に加え、稚内公園、街区公園の整備を進めるとともに、生活路線の整備では、潮見ケ丘通等の道路整備事業を実施する。

稚内東中学校建設現場

地域活力の原動力となる産業基盤の整備を推進する

北海道紋別市

紋別市長
宮川良一

　紋別市の平成25年度予算は一般会計が161億312万7千円と前年度当初比5.6%増となり、特別会計と合わせた総額は、224億7,422万6千円で前年対比7.0%増となった。
　農林水産業費は5億5,914万2千円であり、このうち、農業では飼料生産基盤と農業用施設の一体的な整備を進める草地畜産基盤整備事業や営農用水の安定供給を図るための道営畑地帯担い手支援型事業に着手する。
　林業では、道営林道の整備や林業専用道の開設などの路網整備を進めるほか、認証材活用のため助成制度を拡充し、集合住宅も対象にするとともに、公共工事において使用を積極的に推進するなど、森林認証材の一層の需要拡大に努める。
　水産業では老朽化した漁船の更新等を促進するため、無利子貸付制度を創設するなど、漁業経営の安定化に支援していく。
　土木費は20億4,473万3千円であり、このうち、公営住宅については上渚滑地区に3棟10戸を整備する。
　紋別港については、引き続き老朽化した施設の改良を行うとともに、港内の静穏を図る波除堤を設置するため港湾計画の変更を行う。
　道路については落石第47号線改良舗装、花園第43号線改良舗装のほか、昨年完成した大山公営住宅周辺や平成27年に開院を予定している新広域紋別病院建設予定地周辺の市道整備を実施する。
　上下水道事業予算は、16億4,195万円であり、このうち、上水道事業では、引き続き老朽化した既設配水管路の計画的な更新を行うとともに、新広域紋別病院予定地の配水管新設工事を進める。
　下水道事業では、落石マンホールポンプ所の汚水ポンプの更新やアクアセンター水処理施設の屋上防水工事を実施する。

ガリンコ号

天都山展望台・流氷館整備で流氷のまちアピール

北海道網走市

網走市長
水谷洋一

　平成25年度予算は総額で344億5776万4000円前年度当初比2.5%減となった。一般会計は、204億1931万6000円で2.5%の減額で、うち普通建設事業費は26.9%減で11億9070万5000円計上となった。モヨロ貝塚展示館整備事業などが完了したことから、普通建設事業費は前年比で大幅減となったが、国の12年度補正で小麦集出荷施設建設事業などの事業を前倒しで推進する。
　今年度の主な事業は観光資源の天都山展望台・オホーツク流氷館整備や生活環境整備で市営住宅つくし団地建替で基本実施設計に着手する。
　都市基盤事業では道営土地改良(負担金)、橋梁長寿命化をはじめ、歩道整備として、潮見鱒浦線ほか2路線新設・改修、小学校通学路整備で通学路歩道新設、改修や防護柵設置を行う。道路維持補修事業で市道の舗装改修、区画線、道路排水改修を進める。また、除雪対策で市道21路線45カ所のロードヒーティング管理や除雪作業車ショベルローダーの更新をする。
　学校教育事業で小中学校の施設調査・整備計画策定や長寿命化整備改修計画を立てる。また、文化事業としてモヨロ貝塚史跡内住居跡等の整備を図る。
　網走市は「支え合い、安心して暮らせるまち」「快適で調和のとれたまち」「にぎわいと活力にあふれるまち」「みずから学び、ふれあいを大切にするまち」「みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち」を目指し市民と共に“まちづくり”を進める。

流氷原をゆく「おーろら」(流氷砕氷船)

常呂町カーリングホール、武道館の継続や学校改修・耐震で予算増額措置

北海道北見市

北見市長
櫻田真人

　北見市の平成25年度予算は、総額は1066億1763万8000円で前年当初比1.6%増額、うち一般会計は674億円で4.6%の増額となった。
　一般会計の内、普通建設事業費は102億9960万4000円を計上。常呂町カーリングホール建設と武道館建設事業継続で20億円強の大幅な予算措置となった。
　主な事業では、教育費で総額36.7%増の69億4713万円を計上、端野小改築の用地造成、地盤調査、基本実施設計など1億9428万円を措置。学校耐震診断調査の実施や耐震改修も進める。また、常呂学校給食センター整備で1億4726万円を当てる。
　土木費は38億8723万1000円で、高栄団地建て替えで4億1709万円を計上した。
　生活道路改良舗装などで4億6509万円を計上。川東10号道路ほか27路線改良舗装や実施設計にあたる。道路整備は北見自治区で夕陽ケ丘通道路、春光町26線道路、西4丁目通道路など、端野自治区で端野町12号線の整備を進める。
　教育費予算は69億4712万9000円(前年比36.7%増)を計上。小学校整備でトイレ洋式化、常呂小太陽光発電システム設備など各学校の改修整備ほか、耐震診断調査、改修事業を進める。また、端野小学校改築事業も進める。
　水道事業会計では、施設整備で広郷浄水場天日乾燥ろ床建設、金華浄水場水質検査計器更新はじめ各施設で配水管布設工事、計器設置などの事業に12億8004万円の予算計上している。

高栄団地

新ごみ処理場建設や第一小学校改築事業を継続

北海道岩見沢市

岩見沢市長
松野　哲

　岩見沢市の平成25年度予算は、総額で前年度当初比1.3%増の903億2200万円。一般会計は同比3.3%増の501億円となった。
　今年度は教育部予算として第一小学校校舎等改築2ヵ年計画の2年目となり14億7045万1千円を計上。ほか、志文小学校校舎改築2ヵ年事業の1年目として1億4488万円、学校給食共同調理所運営として5億5754万6千円を当てた。
　建設部予算として除排雪費で9億8537万9千円を計上し除雪機械購入を含め雪対策強化を図る。道路新設改良として北2線ほか11主要路線、その他37路線、橋梁補修、側溝整備等の事業を進める。また、主要街路事業としては岩見沢駅前通街路に3億645万円、西20丁目通街路に1億30万円を予算化した。市営住宅関連は北5条団地建て替え等で2億3127万4千円の計上となった。
　環境部予算では継続事業である新ごみ処分場建設として47億円、ごみ処理対策で8億72万8千円を計上したほか、ごみ減量化推進や最終処分場延命対策も進める。
　水道部予算では汚水管整備や汚水桝設置45ヶ所、浸水対策、災害時応急復旧資機材購入などで9億8942万3千円の予算措置を行っている。
　経済部予算では雇用促進に向け、交付金や商工金融円滑化対策では8億47万円を計上した。中心市街地活性化対策として商店街後継者対策、空き店舗・空き家対策などを積極的に推進し岩見沢駅前通整備事業と共に中心街振興と経済活性化を図る。

日の出台団地

小学校跡地整備や特養老人ホームの実施設計に着手

北海道小清水町

小清水町長
林直樹

　小清水町の平成25年度予算は、総額61億2329万円で前年度対比20%減額となった。一般会計は前年度当初比26.5%減の41億8800万円。統合小校舎建設が完了したことで普通建設事業も大幅な減額となり5億7131万9000円の計上となった。
　今年度の主要事業としては、施設の老朽化等で特養老人ホーム改築実施設計を進める。
　土木費関係では社会資本整備総合交付金事業で19線道路整備440m、地方特定道路整備で小清水市街西第2北裏通舗装改良170mや浜小清水市街公園通り改良252m、町単独道路改良維持、オホーツク海岸道路表層改修事業や中央幹線川用地確定などの実施設計を行う。
　また、公住改修事業で小清水団地内通路改修、社会資本整備総合交付金事業で公住南団地長寿命化の実施設計を進める。
　教育費関係で小清水小学校旧校舎跡地の駐車場等整備、小清水中学校管理施設整備や校舎整備などを行う。
　農業水産業予算で活性化センター整備や森林整備推進対策を図る。
　小清水町はこれまで、小・中学校の統合校舎建設、消防庁舎新築、町営住宅改築整備をはじめ、愛ホールの設備改修などを普通建設事業予算編成で対応し、主要施設建設事業を推進した。一連の事業は完了したことで今年度予算は縮小予算となっている。

ハイランド小清水725(屈斜路湖を一望するパノラマビューポイント)

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2012年 自治体企画

安心で安全な市民生活に向け港湾・生活道路整備や橋梁長寿命化計画策定