建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年5月号〉

【ZOOM UP】

児童の生活環境を重視し地域連携も図る

―― バリアフリー化や環境負荷に配慮した「エコスクール」目指す

八雲町 八雲小学校校舎改築工事

外観完成イメージ

 八雲町は町の中心部で役場の北側に立地する八雲小学校改築工事を進めている。
基本方針
1.自発的な学習活動を促す多様な学習に対応する環境づくり
2.子どもたちのふれあいの場となる豊かな生活空間づくり
3.学校と地域社会の連携を深める施設づくり
4.周辺環境を含め緑豊かな環境づくり
5.十分な安全性と防災・防犯性を備えた環境づくり
6.シックスクール対策、バリアフリー化に対応した施設づくり
 以上の6項目を基本に施設建設を進めることとなった。
 施設設計にあたり、
@児童の学習環境づくりとして施設の採光・通風に配慮し居心地よい空間とし、集団学習、グループ学習、特別学習などに対応する多目的スペースやワークスペースを確保するなど学校全体が落ち着いた環境を整える。
A校舎は自然採光や室内色彩の工夫や防音・遮音の配慮、木質材使用で安らぎと快適なものとする。また、校舎中心にホール等を設け明るい内部空間と子ども達の交流・ふれあいの場を創る。
B地域との連携として、PTAや地域の人々が利用出来る多目的室を1階に設置するほか町の景観に配慮し外観や色彩、環境に調和した施設とする。
C環境負荷に配慮した「エコスクール」を目指し、自然エネルギー対策、資源の再利用や学校の緑化を図るほか、断熱性を高め夏涼しく、冬暖かい校舎づくりをする。
D児童の安全対策として、地域から学校から見通しの良い(管理諸室は1階)校舎配置で来訪者の確認、不審者の侵入抑止がしやすい施設設計とした。
E誰もが利用しやすい校舎づくりでエレベーター設置、段差の解消、玄関、トイレ、廊下などはバリアフリー化を行い、ユニバーサルデザインの観点からも配慮した。
 また、災害時は屋上スペースを避難場所として利用できるように階段を設置する。



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