建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2013年4月号〉

ZOOM UP

東分署と武佐支署を統合新築

―― 一体的な消防防災体制の充実を図る

釧路市 (仮称)中央消防署新東分署庁舎建設工事

完成イメージ(正面)

 釧路市は消防署の分署統廃合にともなう新東分署の新設に向けて、庁舎整備を進めている。この新東分署は、平成22年2月に設置された消防本部基本計画検討委員会において、管轄区域内の人口動態を考慮し、より効率的な消防体制について検討を進めてきた結果に基づくもの。
 この検討結果に基づき、平成24年から33年までを計画年次とする「釧路市消防本部基本計画」が策定された。そこで消防本部をはじめ、中央消防署の組織体制の再編に着手するとともに、地域特性や消防需要を的確に踏まえて重複する管轄区域も見直した。その結果、現在の2署1分署9支署体制から2署1分署8支署体制へ再編することになった。

 これにより、これまで東方面は東分署、武佐支署、桜ヶ岡支署の3支署体制で所管してきたが、現東分署と現武佐支署を統合し、新たに新東分署を新設して効率的な部隊運用を図ることとなった。また、緊急時においては桜ヶ岡方面、興津方面での展開も可能としている。
 このため、消防車両は4台での運用を図り、施設は救急、消防機能のほかに水難救助に伴う設備も設けることにしている。また、若い隊員の育成に向けて、救助放水訓練、竪穴救助訓練、人命検索訓練、はしご登はん・ロープ降下訓練など可能な訓練塔を併設している。


HOME